外交青書・白書
第2章 地球儀を俯瞰する外交

第2節 北米

総論

日米同盟は、日本の外交・安全保障の基軸であり、地域と国際社会の平和と繁栄にも大きな役割を果たしている。北朝鮮を始め、地域の安全保障環境が一層厳しさを増す中で、日米同盟の重要性はこれまで以上に高まっている。

1月、ドナルド・トランプ氏が新たに大統領に就任した。トランプ大統領は「米国第一主義」の下、税制改革等を通じた強い経済の実現、防衛予算の拡大や移民制度改革等の取組を進めている。

日米関係は、安倍総理大臣とトランプ大統領との緊密な信頼関係の下、かつてなく強固である。両首相はこれまで首脳会談を5回、電話会談を19回(2018年2月現在)実施するなど、緊密に方針のすり合わせを行い、北朝鮮問題を始めとする諸課題に密接に連携して対応している。2018年に入っても、日米両国は、引き続き2月のペンス副大統領訪日、3月の河野外務大臣訪米や4月の安倍総理大臣訪米を始め、頻繁な要人往来を通じ、北朝鮮問題等について密接に意見交換を行い、緊密に連携している。また、経済面でも、2月に両首脳の合意で立ち上げられた日米経済対話の下、協力を進展させている。

握手を交わす両首脳(11月6日、東京 写真提供:内閣広報室)
握手を交わす両首脳(11月6日、東京 写真提供:内閣広報室)

共にG7のメンバーである日本とカナダは、アジア太平洋地域の重要なパートナーとして幅広い分野で密接に協力している。2017年には、日・カナダ物品役務相互提供協定(ACSA)の実質合意を始めとして安全保障分野での協力が進んだほか、経済面も含め、幅広い分野で両国の関係が強化されている。

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