国連外交

平成29年7月3日

 2017年6月22日(木曜日)及び23日(金曜日),外務省は,三田共用会議所(東京都港区)において,日本企業を対象に,国連ビジネス・セミナーを開催いたしました。同セミナーには,国連事務局を含む10の国際機関の調達担当者が参加し,国連ビジネスの概要,国連への企業登録,入札手順,入札書類の準備に至るまでの詳細な説明や10の国際機関の調達担当者との個別相談セッションを行いました。

1 セミナー開催の背景

  • (1)国連を始めとする国際機関は,途上国への支援等,活動を行うに際し,物品・サービスを各国企業から購入(調達)しています。国連システムの調達対象分野は輸送サービス(航空機,船舶),自動車,簡易住居,食料,燃料,医療関連製品,医薬品,発電機購入,IT等,多岐にわたっています。国連でのビジネス参入には企業登録が必要となりますが,日本企業にも参入のチャンスは開かれており,国連側も日本企業に関心を有しています。
  • (2)外務省では,日本企業の国連調達への参入機会を設けるべく,国連調達本部の協力を得て,2015年・16年に国連ビジネス・セミナーを開催するなどの取組を行ってきています。今回のセミナーは,10の国際機関の調達制度について調達部門の担当者からの説明を聞き,また,個別に国際機関の担当者と直接コンタクトする機会を提供することを目的に開催しました。

2 今次セミナーの概要

(1)開会挨拶

 冒頭,臼井将人国連企画調整課長が挨拶し,本セミナーに参加頂いた国際機関及び企業・団体の方々への謝意を表明するとともに,国連調達への参入はマーケット開拓と同時に,国際社会共通の目標である持続可能な開発目標(SDGs)に資する国連などの活動にビジネスとして貢献するという意味があり,日本の企業・団体が国連の調達を通じて国連の活動に参加することは日本と国連のパートナーシップをより深く,より強くするものとして日本政府としても歓迎したいと述べました。

(2)プレゼン・セッション1「国連の調達における日本企業への期待」

 国連調達の概要,調達ニーズ及び具体的な調達プロセスに関して,国連調達部(UN/PD),国連フィールド支援局(UN/DFS),国連プロジェクト・サービス機関(UNOPS)の方々から,各30分程度プレゼンテーションが行われました。

発表資料

(3)プレゼン・セッション2「開発・医療分野における調達」

 開発・医療分野の調達ニーズ及び各機関の調達プロセスに関して,国連工業開発機構(UNIDO),国際農業開発基金(IFAD),国際移住機関(IOM),グローバルファンド(GF)の方々から,各30分程度プレゼンテーションが行われました。

発表資料

(4)プレゼン・セッション3「人道支援分野における調達」

 人道支援分野の調達ニーズ及び各機関の調達プロセスに関して,国連世界食糧計画(WFP),国連難民高等弁務官事務所(UNHCR),赤十字国際委員会(ICRC),国際赤十字・赤新月社同盟(IFRC)の方々から,各30分程度プレゼンテーションが行われました。

発表資料

(5)個別相談セッション

 国際機関の調達担当者との個別相談セッションには,計62社が参加しました。

3 参加企業・国際機関

 本セミナーには,計132社・団体200名が参加いたしました。
 また,以下の国際機関の方々が出席されました。

国連調達部(UN/PD),国連フィールド支援局(UN/DFS),国連プロジェクト・サービス機関(UNOPS),国連工業開発機構(UNIDO),国際農業開発基金(IFAD),国際移住機関(IOM),グローバルファンド(GF),国連世界食糧計画(WFP),国連難民高等弁務官事務所(UNHCR),赤十字国際委員会(ICRC),国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)



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