ロシア連邦

平成30年7月31日
日露外務・防衛閣僚協議(「2+2」)1
日露外務・防衛閣僚協議(「2+2」)2
日露外務・防衛閣僚協議(「2+2」)3

 7月31日,河野外務大臣及び小野寺防衛大臣は,ラヴロフ外相(Mr. Lavrov, Sergey Viktorovich, Minister of Foreign Affairs of the Russian Federation)及びショイグ国防相(Mr. Sergey Shoygu, Minister for Defense of the Russian Federation)との間で,日露外務・防衛閣僚協議(「2+2」)を行ったところ,概要以下のとおりです(ワーキングディナーを含め,約2時間30分)。両国は今後も「2+2」を継続することで一致し,次回「2+2」は東京で開催する予定です(「2+2」のモスクワ開催は初)。
 なお,我が国防衛大臣としては初の訪露(防衛当局トップとしては,12年ぶり(2006年の額賀防衛庁長官の訪露以来))。

1 安全保障分野における日露間の信頼醸成

(1)我が国の立場の伝達

  • 両大臣から北方領土における軍備強化は,我が国の立場と相容れないものであり遺憾である旨言及しました。小野寺防衛大臣から,我が国周辺におけるロシア軍機の活動活発化につき冷静な対応を求める旨伝達しました。
  • 両大臣から日本のミサイル防衛システムは日本が主体的に運用しているもので,国民の生命・財産を守るための純粋に防御的かつ必要最小限の手段であり,ロシアに脅威を与えるものではない旨説明しました。これに対しロシア側は,従来からの立場を繰り返しました。

(2)防衛交流

  • 昨年のサリュコフ地上軍総司令官及びゲラシモフ参謀総長の訪日を歓迎し,引き続き防衛交流を進めていくことで一致しました。特に,本年中の河野統合幕僚長の訪露及び本年10月の露太平洋艦隊艦艇の函館寄港に向け調整していくことで一致しました。

(3)アジア太平洋における安全保障

  • 厳しさを増すアジア太平洋地域の安全保障環境を念頭に,「2+2」や安保協議の枠組みの重要性を確認しました。「2+2」の準備会合として,外務・防衛当局の次官級の日露安保協議を概ね年1回,定期的に実施することで一致しました。

2 地域情勢

(1)北朝鮮情勢

  • 北朝鮮の核・ミサイルは引き続き日本を含む国際社会に対する重大な行為である旨強調しました。
  • 米朝首脳会談の成果を評価しつつ,日露共通の目標である北朝鮮の非核化に向け,引き続き連携していくことで一致しました。
  • 拉致問題についても,早期解決に向け,ロシア側に支持と協力を呼びかけ,理解を得ました。

(2)シリア情勢

3 非伝統的脅威との戦いにおける日露協力

  • 河野外務大臣及び小野寺防衛大臣とラヴロフ外相及びショイグ国防相と共同記者発表を行っている様子
     
  • 河野外務大臣が発表している様子
     
  • 共同記者発表を行っている様子
     

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