「GUAM+日本」会合
第6回「GUAM+日本」外相級会合の開催
9月24日(月曜日)午前11時45分(現地時間。日本時間25日(火曜日)午前0時45分)過ぎから約35分間,第73回国連総会出席のためニューヨークを訪問中の河野外務大臣は,GUAM(民主主義・経済発展のための機構)各国及び同事務局との間で,第6回「GUAM+日本」外相級会合を開催したところ,概要は以下のとおりです。
1 概要
(1)河野大臣から,ハイレベルの訪問等を通して,近年着実に緊密化している日本とGUAM各国との協力を更に強化していく意向を示しつつ,「GUAM+日本」の枠組を通じて,GUAM諸国間の連携を後押ししていく旨発言しました。これに対し,GUAM各国からは,日本のGUAMに対するこれまでの協力への感謝と今後の協力への期待が表明されました。
(2)また,河野大臣は,民主主義,法の支配といった基本的価値の重要性を指摘し,国際社会における法の支配の確立のため,GUAM諸国と協力していきたい旨表明し,参加各国から支持を得ました。さらに,河野大臣から,安保理改革の重要性を強調し,GUAM諸国から賛同を得ました。
(3)さらに,河野大臣は,朝鮮半島の非核化に向けて,引き続き,国際社会が安保理決議の完全な履行を確保することの重要性を確認しました。また、河野大臣から,拉致問題の早期解決に向け改めて理解と協力を求め, GUAM諸国の理解を得ました。
2 第6回「GUAM+日本」外相級会合参加者
(1)日本側代表
- 河野太郎外務大臣
(2)GUAM側代表
- ア アゼルバイジャン:エルマル・メメディヤロフ外相
(H.E. Mr. Elmar Mammadyarov, Minister of Foreign Affairs of the Republic of Azerbaijan) - イ ジョージア:ダヴィト・ザルカリアニ外相
(H.E. Mr. David Zalkaliani, Minister of Foreign Affairs of Georgia) - ウ モルドバ(議長国):トゥドル・ウリアノブスキ外務・欧州統合相
(H.E. Mr. Tudor Ulianovschi, Minister for Foreign Affairs and European Integration of the Republic of Moldova) - エ ウクライナ:セルヒー・キスリツァ外務次官
(Mr. Sergiy Kyslytsya, Deputy Minister of Foreign Affairs of Ukraine) - オ GUAM事務局:アルタイ・エフェンディエフ事務局長
(H.E. Mr. Altai Efendiev, GUAM Secretary General)
【参考1】GUAM(民主主義・経済発展のための機構)
民主化の促進と市場経済による経済発展を共通の目標とする4か国(ジョージア,ウクライナ,アゼルバイジャン,モルドバ)によって,1997年に創設された対話と協力のための地域フォーラム(機構名GUAMは加盟国名の頭文字をとったもの)。2006年に地域機構となり,ウクライナの首都キエフに事務局を設置。
【参考2】「GUAM+日本」外相級会合
2008年12月欧州安全保障協力機構(OSCE)外相理事会(於:ヘルシンキ)の機会に第1回「GUAM+日本」外相級会合,2011年12月OSCE外相理事会(於:ビリニュス)の機会に第2回会合,2015年12月OSCE外相理事会(於:ベオグラード)の機会に第3回会合,2016年12月OSCE外相理事会(於:ハンブルク)の機会に第4回会合,2017年9月国連総会(於:ニューヨーク)の機会に第5回会合を実施。
【参考3】「GUAM+日本」ワークショップ
2007年以降,日本は毎年GUAM諸国の様々な分野の実務関係者等を招へいし,ワークショップを実施している。これまでのテーマは,「省エネ・環境」,「防災」,「投資・貿易促進」,「観光振興」,「中小企業振興」等。
【参考4】「日・GUAM」協力プログラム
2015年12月の第3回「GUAM+日本」外相級会合において,「日+GUAM」協力プログラムが署名。2007年の「GUAM+日本」発足以降の日・GUAM協力の成果とその後の協力に関する共通の指針を示したもの。