「GUAM+日本」会合
第4回「GUAM+日本」外相級会合の開催
12月8日(木曜日)(現地時間同日),欧州安全保障機構(OSCE)外相理事会に出席するためドイツ・ハンブルクを訪問中の岸外務副大臣は,「民主主義・経済発展のための機構(GUAM)」各国の外務大臣,外務次官及び同事務局長との間で,第4回「GUAM+日本」外相級会合を開催したところ,概要は以下のとおりです。
1 岸副大臣から,2007年の「GUAM+日本」発足以降,日本とGUAMは,3回の外相級会合や6回の次官級会合,10回のワークショップの開催及び「日・GUAM協力プログラム」の策定等を通じて協力関係を着実に進展させてきた,特にワークショップは,日GUAM協力の主軸であり,日本はこれまでにGUAM地域から約80名の専門家を日本に招へいしてきた,来年は「GUAM+日本」発足から10周年であり,引き続き日GUAM関係の発展に一層尽力していく旨述べました。
2 GUAM各国の外相等からは,GUAM各国における民主主義及び市場経済の定着に向けて,これまでに日本が果たしてきた役割に対する高い評価とともに,昨年12月に採択された「日・GUAM協力プログラム」(PDF)を重要な指針として,引き続き日GUAM協力を強化していきたいとの期待が表明されました。特に,GUAM各国から,来年1月に予定されている「観光」に関するワークショップへの期待が示されるとともに,今後,ハイレベル,専門家レベルを含むあらゆるレベルで更に協力を深化していくことへの強い期待が示されました。
3 参加者
(1)日本側代表
岸信夫外務副大臣
(2)GUAM側代表
アゼルバイジャン(議長国) | : | エルマル・メメディヤロフ外相 | |
(H. E. Mr. Elmar Mammadyarov, Minister of Foreign Affairs of the Republic of Azerbaijan) | |||
ジョージア | : | ミヘイル・ジャネリゼ外相 | |
(H. E. Mr. Mikheil Janelidze, Minister of Foreign Affairs of Georgia) | |||
ウクライナ | : | パウロ・クリムキン外相 | |
(H. E. Mr. Pavlo Klimkin, Minister for Foreign Affairs of Ukraine) | |||
モルドバ | : | リリアン・ダリイ外務・欧州統合次官 | |
(Mr. Lilian Darii, Deputy Minister of Foreign Affairs and European Integration of the Republic of Moldova) | |||
GUAM事務局 | : | アルタイ・エフェンディエフ事務局長 | |
(H. E. Mr. Altai Efendiev, GUAM Secretary General) |
(参考1)「民主主義・経済発展のための機構―GUAM」
民主化の促進と市場経済による経済発展を共通の目標とする4か国(ジョージア,ウクライナ,アゼルバイジャン,モルドバ)によって,1997年に創設された対話と協力のための地域フォーラム(機構名GUAMは加盟国名の頭文字をとったもの)。2006年に地域機構となり,事務局はウクライナの首都キエフに設置。
(参考2)「GUAM+日本」外相級会合
2008年12月OSCE外相理事会(於:ヘルシンキ)の機会に第1回「GUAM+日本」外相級会合,2011年12月OSCE外相理事会(於:ビリニュス)の機会に第2回会合,2015年12月OSCE外相理事会(於:ベオグラード)の機会に第3回会合を実施。
(参考3)「GUAM+日本」ワークショップ
2007年以降,日本は毎年GUAM諸国の様々な分野の実務関係者等を招へいし,日本においてワークショップを実施している。これまでのテーマは,「省エネ・環境」,「投資・貿易促進」,「観光」,「防災」,「エネルギー安全保障」等。
(参考4)「日・GUAM」協力プログラム
2015年12月の第3回「GUAM+日本」外相級会合において署名。2007年に「GUAM+日本」が発足して以降の日・GUAM協力の成果と,今後の協力に関する共通の指針を示したもの。