ドイツ連邦共和国

日独首脳会談

平成31年2月4日

英語版 (English)

 2月4日(月曜日)18時20分から約45分間、安倍晋三内閣総理大臣は、公式実務賓客として訪日中のアンゲラ・メルケル・ドイツ連邦共和国首相(H.E. Dr. Angela Merkel, Federal Chancellor of the Federal Republic of Germany)と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

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    握手を交わす両首脳
    (写真提供:内閣広報室)
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    日独首脳会談
    (写真提供:内閣広報室)

1 冒頭

 冒頭、安倍総理から、約2年ぶりの訪日を歓迎する、メルケル首相が日本を訪問するためだけに遠路はるばるお越しいただいたことを嬉しく思う旨述べた上で、世界で保護主義の動きが広がり、英国がEU離脱に向かう中、日独が世界で担う役割はますます大きく、ルールに基づく国際秩序と世界の繁栄に向けて日独のパートナーシップを更なる高みに引き上げたい旨述べました。また、G20大阪サミットに向け、日独で自由貿易の推進やイノベーションを通じた経済成長の牽引の取組をリードしたい旨述べました。

 これに対し、メルケル首相は、2年ぶりに訪日できて嬉しい、日独はルールに基づく国際秩序の代表的な旗手であり、日独共通の課題やグローバルな問題について議論していきたい、日EU・EPAの発効は世界への重要なシグナルである、また、経済・科学技術協力を進めたい旨述べました。

2 国際経済、G20

 両首脳は、現下の貿易をめぐる国際情勢等について意見交換を行い、WTO改革を始め、自由で開かれた経済システムの維持・強化のために日独で連携していくことを確認しました。また、両首脳は、英国のEU離脱についても意見交換を行いました。

 さらに、G20大阪サミットに向けて、安倍総理から、サミットでは電子商取引を焦点にデータ・ガバナンスについて議論する「大阪トラック」の開始を提案するとともに、自由貿易の推進やイノベーションを通じた世界の経済成長の牽引と格差への対処、環境・地球規模課題への貢献等に取り組み、力強いメッセージを発出したいとの考えを説明しました。

 これに対し、メルケル首相から賛同の意が示され、気候変動、海洋プラスチックごみ、保健、アフリカ、女性の活躍といった具体的な協力の分野について言及があった上で、両首脳はG20大阪サミットの成功に向けて協力していくことで一致しました。

3 二国間関係

(1)国際社会の安定と繁栄に向けた協力

 両首脳は、情報保護協定の締結交渉が大筋合意に至ったことを歓迎し、これを機に安全保障・防衛分野での協力を推進していくことを確認しました。

 また、両首脳は、国際社会の安定と繁栄に向け、両国の協力の地平を拡大していくことで一致しました。両首脳は、具体的に進めていくべき協力について意見交換を行い、「自由で開かれたインド太平洋」の実現、ミャンマーの民主的な国造りに向けた相互補完的な取組、サヘル地域を始めとするアフリカの平和と安定及び持続可能な開発の後押し、西バルカン諸国の欧州統合支援、国連PKOの能力構築支援等において協力していくことを確認しました。

(2)経済分野での協力

 両首脳は、独の「Industry4.0」と日本の「Society5.0」の協力を更に進め、第四次産業革命を日独でリードしていくこと、先端技術を活用した豊かな未来社会の創造を日独で切り拓いていくことで一致し、自動運転やAI、IoT分野で共同研究を強化することを確認しました。

 また、両首脳は、今月1日の日EU・EPAの発効を歓迎し、世界最大の自由な先進経済圏の下、両国の経済関係を一層発展させていくことを確認しました。

(3)文化面での協力

 両首脳は、2021年を「日独交流160周年」として、日独間の相互理解と交流を更に深める機会とすることで一致しました。

4 地域情勢

 両首脳は、北朝鮮情勢に関し、北朝鮮による全ての大量破壊兵器及びあらゆる射程の弾道ミサイルの完全な、検証可能な、かつ、不可逆的な廃棄の実現及び安保理決議の完全な履行の必要性につき改めて一致しました。また、安倍総理から拉致問題の早期解決について独の理解と協力を求め、メルケル首相の支持を得ました。

 また、ロシアについて、安倍総理から、先般の日露首脳会談に触れつつ、北方領土問題の解決に向けた交渉の現状について説明しました。

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    日独共同記者会見
    (写真提供:内閣広報室)
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    日独共同記者会見
    (写真提供:内閣広報室)
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    日独共同記者会見
    (写真提供:内閣広報室)

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