ロシア連邦

平成31年1月22日
(写真1)日露首脳会談(写真提供:内閣広報室) 日露首脳会談(写真提供:内閣広報室)
(写真2)日露首脳会談(写真提供:内閣広報室) 日露首脳会談(写真提供:内閣広報室)
(写真3)日露首脳会談(写真提供:内閣広報室) 日露首脳会談(写真提供:内閣広報室)

 1月22日,安倍総理大臣とプーチン大統領が通算25回目の日露首脳会談を実施(テタテを約50分,少人数会合を約1時間,拡大会合兼夕食会を約1時間10分)。

1 平和条約締結問題

  • 平和条約締結問題:両首脳は,胸襟を開いて率直な意見交換を行った。先週第1回目の交渉を行った両外相の報告を聞き,シンガポールでの合意を踏まえた具体的な交渉が開始され,率直かつ真剣な議論が行われたことを歓迎。その上で,2月中に,例えばミュンヘン安保会議の際に外相間の次回の交渉を行うとともに,首脳特別代表間の交渉も行い,交渉を更に前進させるよう指示した。
  • 北方四島における共同経済活動:両首脳は,早期実現のために共同作業を着実かつ迅速に進展させるよう,事務方に指示することで一致。
  • 元島民のための人道的措置:本年の航空機墓参を夏にも実施することで一致。

2 幅広い分野での二国間協力

  • 防衛交流・安全保障:防衛当局間や国境警備当局間での交流を進めるとともに,麻薬を始めとする「非伝統的脅威」への対処分野における協力の裾野をさらに広げていくことで一致。
  • 議会間交流:議員・議会間交流が双方向で活発に行われていることを歓迎し,後押ししていくことで一致。
  • 日露経済:ハバロフスク空港への経営参画やガスプロムによるサムライ債発行に関する協力等の8項目の「協力プラン」の具体化を含め,経済分野での協力進展を歓迎するとともに,肯定的な流れを加速させることで一致。
     (参考)昨年9月首脳会談以降,民間文書が約30件署名。現在民間プロジェクトは約170件超,そのうち約半数で契約等の形で具体的アクションが始動。
  • 人的交流:本年5月に日露知事会議が9年ぶりに開催される予定であることを歓迎。安倍総理より,お互いの訪問者数を,2023年までにそれぞれ少なくとも20万人,合計40万人までに倍増させるという目標を表明し,肯定的な流れを加速することで一致。
  • 政治対話:6月の大阪G20サミットに併せて,日露首脳会談と日露交流年閉会式を行うことで一致。

3 国際情勢

  • 北朝鮮問題:日露両国の共通の目標である朝鮮半島の非核化に向けて率直な意見交換を行い,緊密に連携していくことを確認した。

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