ロシア連邦
日露首脳会談


ASEAN関連首脳会議の際に,安倍総理とウラジーミル・ウラジーミロヴィチ・プーチン・ロシア連邦大統領(H.E. Mr. Putin, Vladimir Vladimirovich, President of the Russian Federation)との間の23回目となる日露首脳会談を約1時間半実施しました(全体会合約45分,テタテ約40分)。
1 政治日程
両首脳は,ブエノスアイレスG20の際に首脳会談を実施し,また年明けに安倍総理が訪露することで一致しました。
2 平和条約締結問題
北方四島における共同経済活動について,10月初めに「ビジネス・ミッション」が実施されたことを歓迎し,首脳間で作業の進捗を確認した上で,双方の法的立場を害さない形でプロジェクトを早期に実施するべく,更に作業を進めることで一致しました。
元島民の方々のための人道的措置について,安倍総理から,より一層の信頼醸成に向けて,協力を更に進展させることを引き続き働きかけました。
テタテ会談の結果として,「1956年宣言を基礎として平和条約交渉を加速させる。そのことをプーチン大統領と合意した。」ことが発表されました。
3 日露経済
両首脳は,8項目の「協力プラン」が具体化していることを歓迎。
貿易経済日露政府間委員会を12月18日に東京で開催することを確認しました。
4 安全保障分野での協力
10月初めの河野統合幕僚長の訪露,11月10日に行われたアデン湾におけるロシア海軍艦艇との海賊対処訓練が取り上げられ,両首脳は防衛当局間の信頼醸成を進めることで一致しました。
安倍総理から,麻薬対策に関する「ドモジェドヴォ・プロジェクト」に言及しつつ,こうした非伝統的脅威への対応における協力も更に進め,日露間の協力分野を広げていきたい旨述べ,プーチン大統領もこれに同意しました。
5 国際情勢
北朝鮮情勢について,率直に議論。両首脳は,北朝鮮の非核化の実現に向け,今後も緊密に連携していくことを確認しました。