国際的ルール作りと政策協調の推進
AIに係る国際ガバナンスの構築
令和7年4月2日
広島AIプロセス
広島AIプロセスは、2023年5月、我が国議長国下のG7広島サミットの結果を受け立ち上げられた、生成AIを含む高度なAIシステムの国際的ルールの検討のためのプロセスです。同年12月のG7首脳声明において、「全てのAI関係者向けの広島プロセス国際指針」及び「高度なAIシステムを開発する組織向けの広島プロセス国際行動規範」を含む「広島AIプロセス包括的政策枠組み」が承認されました。また、2024年5月には同プロセスの精神に賛同する国々の自発的な枠組みである「広島AIプロセス・フレンズグループ」が我が国主導で立ち上げられました。
AIサミット
AIの急速な発展を踏まえ、2023年11月、英国主催にてAI安全性サミット(英国・ブレッチリー)が開催され、AI技術の安全な開発と使用が議論されました。その後、2024年5月の韓国・英国共催AIソウル・サミット(韓国・ソウル)に続き、2025年2月10日及び11日、フランス・パリにおいてAIアクション・サミットが開催されました。
- 英国主催AI安全性サミット
- 英国・韓国主催ソウル・サミット
- 仏主催AIアクション・サミット
国連
我が国は、国連の場においても、AIの国際ガバナンスに関する議論に、関係各国と連携しつつ、積極的に参加しています。安全、安心で信頼できるAIの実現に向けて、引き続き関連する議論に貢献していきます。
- 「持続可能な開発のための安全、安心で信頼できるAIシステムに係る機会確保」に関する決議(決議原文)
2024年3月21日、国連総会は、「持続可能な開発のための安全、安心で信頼できるAIシステムに係る機会確保」に関する決議をコンセンサスで採択しました。本決議は、安全、安心で信頼できるAIに関する初めての国連総会決議となりました。日本を含むG7各国、豪州、シンガポール、中国、ケニアなど、計123か国が共同提案国入りしました。 - AIに係る能力構築支援に関する国連総会決議(決議原文)
2024年7月1日、国連総会は、「AIに係る能力構築支援に関する国連総会決議」をコンセンサスで採択しました。日本を含むG7各国、豪州、中国、インドネシア、ブラジル等を含む計145か国が共同提案国入りしました。 - AIに関するハイレベル諮問機関 最終報告書(報告書原文)
2024年9月19日、AIに関するハイレベル諮問機関(国連事務総長の下でAIに関する国際ガバナンスについて分析し提言を行うため設置された機関)による最終報告書「人類のためのAIガバナンス(Governing AI for Humanity)」が公表されました。 - グローバル・デジタル・コンパクト(原文)(PDF)
2024年9月2日に開催された国連未来サミットの成果文書「「未来のための約束(Pact for the Future)」の附属文書として、グローバル・デジタル・コンパクトが採択されました。