ルールに基づく自由で公正な国際経済秩序の維持・強化

令和8年3月30日

 AIは、経済・社会の発展の基盤となる技術であり、今や国力を左右する技術として各国間で開発競争が激化している分野です。また、安全保障にも直結する外交上の重要な課題です。
 情報セキュリティ・リスク等に適切に対応し、日本のAI産業の海外展開を通じたイノベーションを促進するためにも、同盟国・同志国と連携し、グローバル・サウスを含む各国において、「安全、安心で信頼できるAI」ガバナンス及びエコシステムを共創することが不可欠です。

1 AIに係る国際ガバナンスの構築

(1)広島AIプロセス

 広島AIプロセスは、2023年5月、我が国議長国下のG7広島サミットの結果を受け立ち上げられた、生成AIを含む高度なAIシステムの国際的ルールの検討のためのプロセスです。同年12月のG7首脳声明において、「全てのAI関係者向けの広島プロセス国際指針」及び「高度なAIシステムを開発する組織向けの広島プロセス国際行動規範」を含む「広島AIプロセス包括的政策枠組み」が承認されました。また、2024年5月には同プロセスの精神に賛同する国々の自発的な枠組みである「広島AIプロセス・フレンズグループ」が我が国主導で立ち上げられました。広島AIプロセスの国際指針や行動規範の実践は、G7を超えてグローバル・サウスを含む各国・地域に拡大しています。

(2)AIサミット

 AIの急速な発展を踏まえ、2023年11月、英国主催AI安全性サミット(英国・ブレッチリー)が開催され、AI技術の安全な開発と使用が議論されました。その後、2024年5月の韓国・英国共催AIソウル・サミット(韓国・ソウル)、2025年2月のフランス・インド共催AIアクション・サミット(フランス・パリ)に続き、2026年2月、インド主催AIインパクト・サミット(インド・ニューデリー)が開催されました。我が国は、AIの国際的なガバナンス構築に向けた議論に貢献する観点から、これまでAIサミットに積極的に関与してきています。

(3)国連

 我が国は、国連の場においても、AIの国際ガバナンスに関する議論に、関係各国と連携しつつ積極的に参加しています。安全、安心で信頼できるAIの実現に向けて、引き続き関連する議論に貢献していきます。

(4)OECD

 我が国は、OECDの場においても、2019年にOECD理事会で採択・公表されたOECD AI原則をはじめ、AIの国際ガバナンスに関する議論に積極的に参加しています。また、OECDが新興国・途上国向けに開発を進めているOECD AI原則に基づくAI政策立案を支援する「AI政策ツールキット」について、OECDと東南アジアとの「共創ワークショップ」を共催する等の活動も行っています。

2 「安全、安心で信頼できるAI」エコシステムの共創

 我が国は、同盟国・同志国と連携し、また、グローバル・サウス諸国等のニーズに応じた形での、AI関連技術の海外展開、社会課題解決や能力構築・人材育成等を通じ、「安全、安心で信頼できるAI」エコシステムの共創を目指しています。

ルールに基づく自由で公正な国際経済秩序の維持・強化へ戻る