経済外交
岸田総理大臣の英主催AI安全性サミットへの参加について(結果概要)
令和5年11月2日

11月2日、英国主催によるAI安全性サミットが開催され、岸田文雄内閣総理大臣がオンライン形式で参加しました。
- 岸田総理大臣は、AI安全性サミットを主催したスナク英国首相の力強いリーダーシップに敬意を表するとともに、生成AIを始めとする最先端AIシステムは、極めて大きな潜在性を有すると同時に、リスクもはらんでおり、人類の英知を結集して、適切なAIガバナンスを国際的に確立することが重要である旨述べました。
- 岸田総理大臣は、日本が、G7議長国として、5月のG7広島サミットで立ち上げを主導した広島AIプロセスにおいて、生成AIを始めとする高度なAIシステムの国際的なルール作りに取り組んでおり、それがグローバルなAIのルールの共通の基盤となると確信していると述べつつ、10月30日に、広島AIプロセスに関するG7首脳声明を発出し、生成AIを含む高度なAI開発者向けの「広島プロセス国際指針」と「広島プロセス国際行動規範」に合意したことを紹介しました。また、今後、年末にかけて「広島AIプロセス包括的政策枠組」の策定に向けた作業を更に加速させるとともに、広島AIプロセスを更に前進させるための作業計画も年末までに策定する予定である旨述べました。
- 岸田総理大臣は、今後、G7以外の国・地域の政府や民間セクター等との協議も進め、幅広い意見を取り入れて、グローバルサウスを含む国際社会全体が、安心・安全・信頼できる高度なAIの恩恵を享受し、更なる経済成長や生活環境の改善を実現できるような国際的なルール作りを牽引していきたい旨、また、広島AIプロセスはAI安全性サミットの取組とも相互補完的であると考えており、引き続き緊密に連携していきたい旨述べました。
(参考)英主催AI安全性サミット
AIの急速な発展を踏まえ、AI技術の安全な開発と使用に関し、11月1日~2日に英が主催した初の会合。最先端AIのリスクの理解の促進を図り、国際的に協調した行動を通じて、リスクを軽減する方途等について議論。ハリス米副大統領、フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長、メローニ伊首相、トルドー加首相を始めとするG7を含む各国首脳・閣僚級のほか、国際機関、主要なAI企業、有識者等が参加。