報道発表
松本外務大臣政務官のフランス主催AIアクション・サミット等への出席
2月11日、松本尚外務大臣政務官は、フランス共和国のパリにおいて開催された同国主催のAIアクション・サミットの全体会合及び関連会合に出席したほか、同サミットの機会に催された、人工知能と人権、民主主義及び法の支配に関する欧州評議会枠組条約の署名式に出席したところ、概要は以下のとおりです。
1 フランス主催AIアクション・サミット全体会合への出席


- 2月10日及び11日、パリにおいてフランス主催のAIアクション・サミットが開催され、松本政務官が、11日(現地時間同日)の全体会合に出席しました。同会合では、エマニュエル・マクロン・フランス共和国大統領(H.E. Mr. Emmanuel Macron, President of the French Republic)及びナレンドラ・モディ・インド首相(H.E. Mr. Narendra Modi, Prime Minister of India)の共同議長の下、約90の各国政府代表(首脳級・閣僚級・事務レベル)、約20の国際機関代表及び主要企業の代表が出席し、AIが真に人類及び地球に資するために対応すべき課題として、AIの開放性・包摂性の促進、持続可能性に向けた課題、グローバル・ガバナンス等について議論が行われました。
- 会合の最後に、インドが次回のAIサミットを開催する旨を表明しました。
- 会合後、成果文書となる「人類と地球のための包摂的で持続可能なAIに関する声明」が発出されました。
2 人工知能と人権、民主主義及び法の支配に関する欧州評議会枠組条約署名式への出席


11日(現地時間同日)、松本政務官は、表記の署名式に出席し、スピーチを行いました。松本政務官は、日本は欧州評議会におけるアジア唯一のオブザーバー国として同評議会と緊密に協力してきたことに触れつつ、AIを主題とする初めての国際約束としての本条約の重要性について言及し、日本が、人権、民主主義及び法の支配という基本的な価値を推進し、安全、安心で信頼できるAIを、イノベーションを妨げることなく実現するために貢献していく強い決意を示すため、本条約に署名する旨述べ、下川眞樹太駐フランス共和国日本国特命全権大使による本条約への署名に立ち会いました。
3 欧州評議会主催ワークショップ「グローバルAIガバナンスにおけるアフリカの関与」への出席

11日(現地時間同日)、松本政務官は、AIアクション・サミットのサイドイベントである欧州評議会主催ワークショップ「グローバルAIガバナンスにおけるアフリカの関与」に出席し、スピーチを行いました。松本政務官は、「人間中心のAI」を促進するため、AIの利益が途上国にも広く行き渡るようデジタル格差を解消することの重要性を指摘し、日本は、アフリカを含めた途上国におけるAIガバナンスの構築及び強化に向け、引き続き支援していく旨述べました。また、本年8月に横浜で開催されるTICAD9も念頭に、アフリカと共に国際社会が直面するグローバルな課題に対して革新的な解決策を共創していく旨述べました。
2月10日及び11日、パリにおいて開催。2023年11月の英国主催AI安全性サミット、2024年5月の韓国・英国共催AIソウル・サミットに続く、第3回目のAIサミット。対面形式のみで開催。 11日に行われた全体会合は、マクロン・フランス大統領及びモディ・インド首相の共同議長の下、G7、豪州、韓国、シンガポール、中国、ブラジル等の約90の各国政府代表(首脳級・閣僚級・事務レベル)、約20の国際機関代表及び主要企業の代表が出席。マクロン・フランス大統領及びモディ・インド首相による挨拶に続き、J・D・ヴァンス米国副大統領、ウァズラ・フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長及びアントニオ・グテーレス国連事務総長がスピーチを行ったほか、スンダー・ピチャイ・グーグル社及びアルファベット社CEOやファレル・ウィリアムス氏(音楽プロデューサー)、ペッテリ・オルポ・フィンランド首相等によるラウンド・テーブル形式での議論が行われ、AIが真に人類及び地球に資するために対応すべき課題として、AIの開放性・包摂性の促進、持続可能性に向けた課題、グローバル・ガバナンス等について議論が行われた。