核軍縮・不拡散
若宮外務副大臣の核セキュリティに関する国際会議出席(結果)
令和2年2月12日
2月10日から14日まで,ウィーンにおいて,国際原子力機関(IAEA)の主催により,「核セキュリティに関するIAEA国際会議」が開催されており,我が国から政府代表として,若宮健嗣外務副大臣が2月10日の閣僚会合に出席した。
同会議は,IAEAが主催する核セキュリティに関する3回目の会議であり,グローバルな核セキュリティ対策を更に強化するための方策を議論し,各国の知見の共有を促進すること等を目的として開催された。130か国以上及び35以上の国際機関・団体から約2,000人の参加があり,我が国を含む57か国以上から閣僚レベルの出席があった。
同会議は,IAEAが主催する核セキュリティに関する3回目の会議であり,グローバルな核セキュリティ対策を更に強化するための方策を議論し,各国の知見の共有を促進すること等を目的として開催された。130か国以上及び35以上の国際機関・団体から約2,000人の参加があり,我が国を含む57か国以上から閣僚レベルの出席があった。
1 閣僚会合
(1)各国政府代表による演説が行われ,我が国からは若宮副大臣が概要以下のとおり演説を行った。
核セキュリティ強化の意義
核テロの脅威は依然として,国際社会の安全保障に対する最大の挑戦の一つである。小型モジュール炉などの技術の進歩の結果,物理的防護措置だけでなく,内部脅威対策やサイバー攻撃対策などの取組が必要となっている。
最高レベルの核セキュリティの確保
第一に,核セキュリティの確保の一義的責任は各国にあり,各国がそれぞれ努力を傾ける必要がある。
第二に,こうした各国の努力を客観的に評価する仕組みとして,IAEAの役割が極めて重要である。
第三に,核セキュリティは一国のみでは達成できず,国際的,地域的な協力が不可欠である。また,改正核物質防護条約や核テロ防止条約のような法的枠組の役割も重要である。
IAEAと我が国の協力
グロッシー事務局長のリーダーシップの下,原子力の平和的利用及び核セキュリティの促進に向け,あらゆる努力を傾ける。
2019年には,IAEAの協力を得て,2020年東京オリンピック・パラリンピック大会を念頭に,大規模公共行事における核セキュリティ対策に係る机上訓練を実施した。
日本の核セキュリティに関する国内取組・国際貢献
2019年11月,米国と連携しつつ,輸送セキュリティに関する国際シンポジウムを東京で開催し,36か国から100名以上が参加。
地域レベルでの人材育成に貢献するため,我が国は,アジア初の核セキュリティ強化のための拠点である「核不拡散・核セキュリティ総合支援センター」(ISCN)を通じ,アジア諸国を中心に,これまで4600名以上に対する人材育成・能力構築の取組を続けており,引き続き人材育成分野でも貢献していく。 (2)閣僚会合では,閣僚宣言が発出された。
核セキュリティ強化の意義
核テロの脅威は依然として,国際社会の安全保障に対する最大の挑戦の一つである。小型モジュール炉などの技術の進歩の結果,物理的防護措置だけでなく,内部脅威対策やサイバー攻撃対策などの取組が必要となっている。
最高レベルの核セキュリティの確保
第一に,核セキュリティの確保の一義的責任は各国にあり,各国がそれぞれ努力を傾ける必要がある。
第二に,こうした各国の努力を客観的に評価する仕組みとして,IAEAの役割が極めて重要である。
第三に,核セキュリティは一国のみでは達成できず,国際的,地域的な協力が不可欠である。また,改正核物質防護条約や核テロ防止条約のような法的枠組の役割も重要である。
IAEAと我が国の協力
グロッシー事務局長のリーダーシップの下,原子力の平和的利用及び核セキュリティの促進に向け,あらゆる努力を傾ける。
2019年には,IAEAの協力を得て,2020年東京オリンピック・パラリンピック大会を念頭に,大規模公共行事における核セキュリティ対策に係る机上訓練を実施した。
日本の核セキュリティに関する国内取組・国際貢献
2019年11月,米国と連携しつつ,輸送セキュリティに関する国際シンポジウムを東京で開催し,36か国から100名以上が参加。
地域レベルでの人材育成に貢献するため,我が国は,アジア初の核セキュリティ強化のための拠点である「核不拡散・核セキュリティ総合支援センター」(ISCN)を通じ,アジア諸国を中心に,これまで4600名以上に対する人材育成・能力構築の取組を続けており,引き続き人材育成分野でも貢献していく。 (2)閣僚会合では,閣僚宣言が発出された。
2 二国間会談等
若宮副大臣は,グロッシーIAEA事務局長及びブルイエット米エネルギー長官と個別に会談を行った。