核軍縮・不拡散

令和2年2月12日
若宮外務副大臣とグロッシー国際原子力機関(IAEA)事務局長との会談

10日(現地時間),国際原子力機関(IAEA)主催の核セキュリティに関する国際会議に出席するためにウィーンを訪問中の若宮健嗣外務副大臣は,ラファエル・マリアーノ・グロッシーIAEA事務局長(H.E. Mr. Rafael Mariano Grossi, Director General of the International Atomic Energy Agency)と会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

  1. 若宮副大臣から,昨年12月のIAEA事務局長就任に改めて祝意を述べるとともに,東京電力福島第一原子力発電所の処理水対策の現状を説明の上,グロッシー事務局長に対し,多核種除去設備等処理水の取扱いに関する小委員会が公表した報告書の英訳版(PDF)を手渡しました。これに対し,グロッシー事務局長から,近く日本を訪れることを楽しみにしている旨述べた上で,IAEAの活動に対するこれまでの日本政府の貢献に謝意を表するとともに,同原発の廃炉に関しては,IAEAがこれまで日本の要請に基づいたミッションの派遣や,科学的アドバイスを提供するなど協力してきており,この精神にのっとり,IAEAとして引き続き日本政府の取組に協力していく旨述べました。
  2. また,両者は,日本とIAEAの関係をさらに発展させていくために引き続き協力していくことで一致したほか,北朝鮮の核問題及びイランの核合意をめぐる情勢についても意見交換を行いました。

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