本年(2005年)は、日魯通好条約調印150周年および日露講和100周年にあたります。
外交史料館ではこれを記念して、「樺太千島交換条約」(批准書)、「日露講和条約」(調印書・批准書)をはじめ、アレクサンドル2世やニコライ2世などロシア皇帝から明治天皇に宛てられた国書・親書、大津事件や日露戦争時の捕虜関係の記録など、幕末から日露戦争を経て帝政ロシア末期に至るまでの日露間の交流を示す特別展示「日露関係のあゆみ:1855-1916」を開催します。
是非、お気軽にお越しください。
*展示史料は全部で23点です。
*それぞれの時期をクリックすると、展示史料解説のページにリンクします。
幕末期 | 明治期 |
---|---|
1855年に日本とロシアが調印した最初の条約である「日魯通好条約」の条約文が記された外交史料集(『続通信全覧』)や、同条約批准書の写真(原本は、関東大震災で焼失)を展示します。 | 樺太千島交換条約批准書やロシア皇帝から明治天皇に宛てた国書・親書のほか、ロシア帝国海軍のプチャーチン提督(日魯通好条約調印のため来日)関係、大津事件関係など、明治期の日露関係を示す史料を展示します。 |
日露戦争期 | 日露講和後 |
---|---|
日露戦争関係では、開戦時の国交断絶の通告関係の文書や、日露講和条約(調印書・批准書)の原本などのほか、日露両国の捕虜の取扱いに関する史料などを展示します。 | 日露講和後、1907年から1916年にかけて4回にわたって締結された日露協約を、当時非公開であった秘密協約も含めて一挙に展示します。 そのほか、本野一郎駐露公使がロシアのウィッテ首相やニコライ2世とそれぞれ会談した文書も展示します。 |