日露修好150周年
平成17年8月
●日露修好150周年とは
日本とロシアとの交流は、1854年にロシア帝国海軍のプチャーチン提督率いる「ディアナ号」が下田に来航し、翌1855年に江戸幕府の筒井政憲・大目付、川路聖謨(としあきら)・勘定奉行との間で日魯通好条約が調印された時から本格的に始まります。日魯通好条約は、交渉の途次に大地震、津波に見舞われるという困難な状況の中で、日露の代表が相互信頼と理解に基づき粘り強く交渉を行った結果結ばれました。この条約によって日露両国は、正式に国交を開くとともに、当時択捉島とウルップ島の間に自然に成立していた日本とロシアとの国境を法的に画定し、ロシア帝国は、択捉島、国後島、色丹島及び歯舞群島の北方四島が我が国に帰属していることを正式に確認しました。日露両国は、このように全く平和的・友好的な形で合意を達成しました。その意味でこの条約は、正に日露交流の原点となる条約です。
2004年6月9日のシーアイランド・サミットの際に、小泉総理とプーチン大統領の間で行われた日露首脳会談において、本年2005年が日露関係にとって歴史的に重要な節目の年であることを踏まえ、2005年に日露両国がそれぞれ記念行事を行うこととされました。
この記念行事の実施が、両国国民相互間の理解と交流を一層深め、日露関係の重要性への理解を深め、21世紀に相応しい日露関係を創り上げていくことにつながることが期待されています。
本年2005年には、政府主催による記念事業を行う予定ですが、地方自治体や民間団体による交流行事、シンポジウム、文化行事等々における各種イニシアティヴを歓迎します。
<問い合わせ先>
外務省欧州局ロシア課ロシア交流室「日露修好150周年記念事業」担当
TEL:03-5501-8000(内線5271または3444)、FAX:03-5501-8299
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