インドネシア共和国
日・インドネシア首脳会談

(写真提供:内閣広報室)

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本15日,午後4時30分(15日午後6時30分(日本時間))から約1時間40分,インドネシアを訪問中の安倍晋三内閣総理大臣は,ジョコ・ウィドド・インドネシア共和国大統領(H.E.Mr. Joko Widodo, President, the Republic of Indonesia)と,ボゴール宮殿において,日・インドネシア首脳会談を実施したところ,概要は以下のとおりです。会談には,萩生田光一内閣官房副長官,和泉洋人内閣総理大臣補佐官,長谷川榮一内閣総理大臣補佐官他が同席しました。インドネシア側からは,ルフット海洋担当調整大臣,ルトノ外務大臣他が同席しました。なお,会談の冒頭40分間は少人数会談が行われました。
- 歓迎式典に出席する安倍総理大臣
(写真提供:内閣広報室) - 歓迎式典に出席する安倍総理大臣
(写真提供:内閣広報室) - 歓迎式典に出席する安倍総理大臣
(写真提供:内閣広報室)
1 少人数会談
- 日・インドネシア首脳会談
(写真提供:内閣広報室) - 日・インドネシア首脳会談
(写真提供:内閣広報室) - 日・インドネシア首脳会談
(写真提供:内閣広報室)
(1)安倍総理より,自由で開かれたインド太平洋戦略の考え方について説明を行い,二つの海の結節点に位置するインドネシアの積極的な役割に期待したい旨述べました。これに対して,ジョコ大統領より,インドネシアが議長を務める環インド洋機構(IORA)とも連携していきたい,3月に開催予定のIORA首脳会議に日本からも参加を得たい旨の発言がありました。
(2)両首脳は不確実性を増す最近の国際情勢について,平和で安定したアジアを維持するために,両国及び日ASEANの協力の重要性について一致しました。また,安倍総理より,ASEANの一体性・中心性を引き続き支援する旨述べました。
(3)南シナ海問題について,法の支配や紛争の平和的解決の重要性を改めて確認しました。
(4)北朝鮮に関し,安倍総理より,核ミサイル開発に関する圧力強化の必要性を強調し,ジョコ大統領からも,断固非難する旨述べました。また安倍総理より拉致問題解決への協力を求め,ジョコ大統領も力強く支援を約束しました。
(5)また両首脳は自由で開かれた経済を維持すべく関係国でしっかり連携していくことで一致しました。
2 全体会合
少人数会合に引き続き午後5時15分から約1時間,全体会合が行われました。
- 日・インドネシア首脳会談
(写真提供:内閣広報室) - 日・インドネシア首脳会談
(写真提供:内閣広報室)
(1)冒頭,ジョコ大統領より,安倍総理のボゴール宮殿来訪を歓迎する,安倍総理との再会をうれしく思う,自分にとって2017年最初に会う外国首脳が安倍総理である,今回の会談において,互恵関係に基づく両国の協力について議論したい旨述べました。
(2)これに対し,安倍総理大臣から,再びインドネシアを訪問でき嬉しく思う,緑豊かなボゴール宮殿でジョコ大統領の歓迎を受け,非常に光栄である,両国の戦略的パートナーシップを一層強固なものとすべく,ジョコ大統領と共に様々な分野で協力を深化させたい旨述べました。
さらに安倍総理より,日本は特に海洋分野での協力を重視している,離島での水産分野等での協力や,インドネシアの海上保安機関の強化のための協力を進めたい,ASEAN域内国の中で唯一の外務・防衛大臣会合「2+2」の枠組み等を活用し,安全保障面での協力を更に深化させたい,テロの根本原因に対処するため,アジアの「若者」が希望を持てる社会の実現に向けた草の根レベルのプロジェクトを計画中である,パティンバン新港(PDF)は,建設に向けた設計を開始した,港の運営を両国の合弁企業に行わせることが重要である,ジャワ島北幹線鉄道高速化は,日本の技術,知見を活用して支援したい,ジャカルタ都市高速鉄道(MRT)についても,日本の技術を活用して引き続き協力する用意がある,35GW電源開発プログラムに,官民が一体となって貢献したい,地方開発を通じた格差是正も重視しており,灌漑及び海岸保全分野の3案件につき,約740億円のビジネス機会を創出する旨述べました。
(3)これに対し,ジョコ大統領より,日本との外務・防衛大臣会合「2+2」は,両国を取り巻く環境に対処するため重視しており,是非継続したい,海洋協力については海洋産業発展のため,人材育成やインフラ整備を中心にして進めたい,離島開発でも産業振興を行いたい,「日インドネシア海洋フォーラム」の設立を歓迎したい,テロ対策及びサイバーセキュリティの分野についても国を挙げて強化をしたい,最近の両国間の投資の活発化を歓迎したい,更に多くの日本企業から投資をしてもらうために,投資環境整備の努力をしたい,パティンバン新港については,日本との協力で開発を進めたい,そのオペレーターとして,日インドネシアの合弁企業を設立したい,ジャカルタ・スラバヤ間の鉄道高速化事業については,日本側からの提案を期待したい,日本の灌漑・海岸保全分野における円借款の供与について感謝している旨発言がありました。
(4)また,安倍総理より,今回の来訪には企業のトップが同行しており,彼らの生の声を聞いて,是非投資環境整備に役立ててほしい旨述べました。
- 共同記者発表
(写真提供:内閣広報室) - 共同記者発表
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(写真提供:内閣広報室)

(写真提供:内閣広報室)

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