安倍総理大臣

平成25年10月7日
 10月7日(月曜日)17時20分頃(現地時間)から約20分間,安倍晋三内閣総理大臣は,APEC首脳会議出席のために訪問中のインドネシア・バリ島において,スシロ・バンバン・ユドヨノ・インドネシア共和国大統領との間で日・インドネシア首脳会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
 
1. 冒頭

 ユドヨノ大統領から,インドネシア訪問への歓迎の意が表明されたのに対し,安倍総理から,両国間での緊密な意思疎通を歓迎するとともに,本年のAPECの成功に向けたユドヨノ大統領の多大な尽力に敬意を表し,今次APEC首脳会議の成功のために全面的に協力していく旨を述べました。
 
2.二国間関係

 安倍総理から,アジア太平洋地域の牽引力としてインドネシアの成長と繁栄は不可欠であり,貿易,投資,インフラ整備等で協力を推進し,共に世界経済の成長に貢献したい旨述べました。また,両首脳は,二国間通貨スワップ拡充のための協議の進展を歓迎しました。また,ユドヨノ大統領からは,日本からインドネシアへの更なる投資拡大等を通じた一層の経済関係強化への期待が表明されました。
 
3.地域・国際情勢等

(1)両首脳は,南シナ海をめぐる問題やシリア問題等の地域・国際情勢についても意見交換を行いました。南シナ海をめぐる問題については,安倍総理から,ASEANの一体性が重要である旨指摘するとともに,ブルネイでのASEAN関連首脳会議での対応も含めて,今後も両国で連携していくことを確認しました。ユドヨノ大統領からは,行動規範(COC)策定に向けた協議について説明があるとともに,日本からの支持に期待が表明されました。シリアについては,安倍総理から,我が国の支援策等を説明しました。

(2)安倍総理から日本の安全保障政策について,日本は,積極的平和主義の立場から,地域・国際社会の平和と安定にこれまで以上に積極的に貢献していく考えである,我が国の平和国家の根幹は不変であるとして,国家安全保障会議(NSC)の設置等,国内での取組状況につき説明を行い,ユドヨノ大統領からは,我が国の取組に対する理解が示されました。

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