報道発表

ガイアナ共和国、スリナム共和国、トリニダード・トバゴ共和国、及びベリーズに対する
医療機材供与を通じた保健システム強化のための支援

令和3年3月9日

 3月9日(現地時間8日)、コスタリカ共和国の首都サンホセにおいて、我が方、小松親次郎駐コスタリカ共和国日本国特命全権大使と先方アレハンドロ・ロッシ国連プロジェクト・サービス機関(UNOPS)コスタリカ事務所長(Mr. Alejandro Rossi, Director and Representative, UNOPS Costa Rica)との間で、供与額4.99億円のガイアナ共和国、スリナム共和国、トリニダード・トバゴ共和国、及びベリーズに対する無償資金協力「医療機材供与を通じた保健システム強化計画(UNOPS連携)」に関する書簡の交換が行われました。

  1. ガイアナ共和国、スリナム共和国、トリニダード・トバゴ共和国、及びベリーズでは、新型コロナウイルスの感染者数拡大に加えて、病床や医療機材の不足及び老朽化により医療体制がひっ迫しており、脆弱な保健・医療体制の強化が喫緊の課題となっています。本計画は、ガイアナ共和国、スリナム共和国、トリニダード・トバゴ共和国、及びベリーズに対し、保健・医療関連機材を供与することを通じて、これらの国の感染症対策及び保健・医療体制の強化に寄与することが期待されます。
  2. 新型コロナウイルス感染症の世界規模での拡大は、人の往来やモノの流通がグローバルに進展している今日、日本を含む全ての国の経済・社会にとっても大きな脅威であり、まさに人間の安全保障に直結した世界全体にとっての深刻な危機として国際社会全体が一致して取り組むべき課題です。とりわけ、途上国等の保健・医療体制が脆弱な地域における感染拡大防止は、在留邦人の健康・安全に直結するのみならず、我が国への感染症流入を予防する観点からも極めて重要であり、我が国の経済・社会にも大きく影響し得る喫緊の課題です。
  3. 我が国としては、新型コロナウイルス感染症の一日も早い沈静化に向けて、引き続き、国際社会の取組を主導すべくこれらの国々の保健・医療体制の強化を支援していきます。更に、この支援が、「誰の健康も取り残さない」という目標の下、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の実現を含む持続可能な開発目標(SDGs)達成のための基盤づくりに役立つことを期待しています。
(参考) 
  • ガイアナ共和国基礎データ
     ガイアナ共和国は、面積約21万5,000平方キロメートル(本州よりやや小さい面積)、78.2万人(2019年、世界銀行)。人口1人当たりの国民総所得(GNI)は約5,180米ドル(2019年、世界銀行)。

  • スリナム共和国基礎データ
     スリナム共和国は、面積約16万3,820平方キロメートル(日本の約2分の1の面積)、58.1万人(2019年、世界銀行)。人口1人当たりの国民総所得(GNI)は約5,540米ドル(2019年、世界銀行)。

  • トリニダード・トバゴ共和国基礎データ
     トリニダード・トバゴ共和国は、面積約5,130平方キロメートル(千葉県よりやや大きい面積)、139.5万人(2019年、世界銀行)。人口1人当たりの国民総所得(GNI)は約1万6,890米ドル(2019年、世界銀行)。

  • ベリーズ基礎データ
     ベリーズは、面積約2万2,970平方キロメートル(四国より少し大きい面積)、39万人(2019年、世界銀行)。人口1人当たりの国民総所得(GNI)は約4,450米ドル(2019年、世界銀行)。

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