スリナム共和国
スリナム共和国(Republic of Suriname)
基礎データ
令和5年1月5日


一般事情
1 面積
163,820平方キロメートル(日本の約2分の1)
2 人口
59.2万人(2021年 世銀)
3 首都
パラマリボ
4 民族
インド系(27.4%)、マルーン系(21.7%)、クレオール系(15.7%)、ジャワ系(13.7%)、混血(13.4%)、その他
5 言語
オランダ語(公用語)、英語、スリナム語等
6 宗教
キリスト教(プロテスタント、カトリック等)、ヒンドゥー教、イスラム教等
7 略史
年月 | 略史 |
---|---|
15世紀末 | スペインにより「発見」 |
1650年 | 英国植民地 |
1667年 | オランダ植民地 |
1815年 | パリ条約で最終的にオランダ領 |
1954年 | オランダ自治領 |
1975年11月 | 独立 |
政治体制・内政
1 政体
立憲共和制
2 元首
チャンドリカパサード・サントキ大統領
3 議会
一院制(51名)任期5年
4 政府
- 外相:アルバート・ラムディン
5 内政
- (1)1975年に独立、植民地総督のフェリエが初代大統領に就任するが、1980年にボータッセ軍曹率いる16名の下士官グループによるクーデター発生。87年まで暫定政権。
- (2)1987年の総選挙では野党が勝利し、シャンカール政権が誕生。その後、1990年にクラーク政権が誕生。
- (3)1991年の総選挙では、ニューフロント(NF)が勝利し、フェネツィアーン氏が大統領に就任。1996年の総選挙によりNFは敗北、ウェイデンボス政権が誕生するが、2000年の総選挙でNFが勝利し、フェネツィアーン氏が再び大統領に就任、2005年5の総選挙でも勝利し大統領を3期務めた。
- (4)2010年の総選挙でボータッセ氏率いるメガ・コンビネーション(MC)が勝利。2015年5月の総選挙でボータッセ氏率いる国民民主党(NDP)が勝利。
- (5)2020年の総選挙でサントキ氏率いる統一改革党(VHP)が勝利。サントキVHP党首が大統領に就任。
外交・国防
1 外交
- (1)旧宗主国オランダとの関係が強かったが、近年はカリブ共同体(カリコム)を中心とする地域外交やブラジル等の南米諸国、インド、中国、インドネシア等のアジア諸国、モロッコ等のアフリカ諸国との関係強化を図るなど外交関係の多角化を進めている。
- (2)カリコム、カリブ諸国連合(ACS)、南米諸国連合(UNASUR)及びイスラム協力機構(OIC)、ラテンアメリカの進展と発展のためのフォーラム(PROSUR)に加盟している。
- (3)ガイアナ及びフランス領ギアナとの間に国境問題を抱えている。
2 軍事力
- (1)予算
- 不明
- (2)兵役
- 志願制
- (3)兵力
- 1,840人(陸軍1,400人、海軍240人、空軍200人)(ミリタリーバランス2022)
経済(単位 米ドル)
1 主要産業
- 鉱業(金、石油)
- 農業(米、バナナ)
2 GNI
26億米ドル(2021年 世銀)
3 一人当たりGNI
4,440米ドル(2021年 世銀)
4 GDP成長率
-3.5%(2021年 世銀)
5 インフレ率
47.6%(2022年 IMF)
6 失業率
10.1%(2021年)(世銀(出典ILO))
7 総貿易額
- (1)輸出
- 15億米ドル(物品のみ)(2021年 WTO)
- (2)輸入
- 14億米ドル(物品のみ)(2021年 WTO)
8 主要貿易品目
- (1)輸出
- 金、石油、木材、タバコ、米
- (2)輸入
- 石油、機械部分品、自動車
9 主要貿易相手国(2021年 WTO)
- (1)輸出
- アラブ首長国連邦、スイス、、EU、トリニダード・トバゴ、ブラジル
- (2)輸入
- 米国、EU、トリニダード・トバゴ、中国、日本
10 通貨
スリナム・ドル(SRD)
11 為替レート
1米ドル=32.00SRD(2022年12月)
12 経済概況
鉱業及び石油関連が主産業で、金が総輸出額の8割を占めている。その他、米、バナナ、魚介類、木材などの一次産品の生産も盛ん。資源価格の下落に伴い、2014年以降経済情勢が悪化。コロナ禍で更に打撃を受け、2020年は経済成長率マイナス15.9%を記録した。多額の対外債務により厳しい経済状況にある。
経済協力(単位 億円)
1 日本の援助実績(累計)
- (1)有償資金協力
- (2020年度まで、交換公文ベース) なし
- (2)無償資金協力
- (2020年度まで、交換公文ベース) 56.32億円
- (3)技術協力実績
- (2020年度まで、JICAベース) 7.67億円
2 主要援助国(2019年 OECD/DAC)
- (1)オランダ
- (2)日本
- (3)フランス
- (4)ベルギー
- (5)カナダ
二国間関係
1 政治関係
- 日本は1975年11月25日スリナム独立と同時に同国を承認。同年12月6日外交関係開設。
- 在トリニダード・トバゴ日本大使館がスリナムを兼轄。
2 経済関係
対日貿易(2021年 財務省貿易統計)
- (1)貿易額
- 対日輸出 4億円
- 対日輸入 64.28億円
- (2)主要品目
- 対日輸出 魚介類
- 対日輸入 機械類、自動車
3 在留邦人数
7名(2021年10月)
4 在日当該国人数
6名(2021年12月 法務省)
5 要人往来
年月 | 要人名 |
---|---|
1989年2月 | 山下徳夫衆議院議員 |
2017年7月 | 薗浦健太郎外務副大臣 |
年月 | 要人名 |
---|---|
1981年 | ネーデ国防相 |
1985年 | ユーデンハウト首相 |
1989年 | ムングラ財務相 |
1994年 | デファレス運輸・通信・観光相 |
2000年11月 | リーフェンス外相(日カリコム閣僚レベル会合) |
2001年 | チョン・チン・ユー貿易産業相 |
2003年 | パンディ農業・畜産・水産相 デーモン天然資源相 |
2008年2月 | ルースランド天然資源相(石油開発情報センター主催セミナー) |
2014年3月 | ホク天然資源相 |
2016年10月 | アブドールガフール スポーツ・青少年相 |
2018年9月 | サング貿易・産業・観光相 |
6 二国間条約・取極
- 日・オランダ査証相互免除取極(1974年5月27日からスリナムにも適用)を承継。