報道発表
日中外相電話会談
令和2年7月29日
7月29日午後12時頃から約1時間20分間、茂木敏充外務大臣は、先方の求めに応じて、王毅(おう・き)国務委員兼外交部長との間で、新型コロナウイルス感染症への対応等について電話会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
1 両外相から両国において発生している自然災害について、それぞれのお見舞いを伝達しました。その上で、新型コロナウイルス感染症に関して、引き続き、自由・透明・迅速な形での情報・教訓・知見の共有、国際的な公衆衛生対策への協力等を含め、両国が外交当局間を含む様々なルートで引き続き連携していくことを確認しました。
2 両外相は、今般、日本政府が発表した方針も踏まえつつ、往来の再開に向けた調整をできるだけ早期に行っていくことを確認しました。
3 茂木大臣から、尖閣諸島周辺海域等の海洋分野の課題を改めて提起し、中国側の行動を強く求めました。また、茂木大臣からは、香港に関する日本側の懸念を伝達しました。さらに、南シナ海問題及び軍備管理・軍縮についても議論しました。
4 両外相は、日本産食品輸入規制問題を含む二国間の経済関係についても議論しました。両外相は、二国間の懸案事項のみならず地域・国際社会の課題について引き続き緊密に意思疎通していくことで一致しました。