報道発表

サヘル地域における人道危機に対する緊急無償資金協力

令和2年3月10日

1 3月10日,我が国政府は,サヘル地域における治安状況の悪化により難民や国内避難民となった人々及びホストコミュニティに対する支援として,2,370万ドル(26億700万円)の緊急無償資金協力を実施することを決定しました。

2 今回の協力では,国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)及び国連世界食糧計画(WFP)を通じ,難民や国内避難民等の脆弱な人々の保護,シェルター,毛布,テントや食料等の供与,教育機会の提供等を実施します。

3 この協力により,各国において以下のような貢献が期待されます。

(1)チャド

  • 約11,000人に対してシェルター,毛布,テント等を供与し,生活環境を改善。

(2)ブルキナファソ

  • 約14,000人に対してシェルター,毛布,テント等を供与し,生活環境を改善。
  • 約177,000人に対して食料を供与し,栄養状態を改善。

(3)ニジェール

  • 約157,000人の性暴力に苦しむ人々や子ども等の脆弱な人々に対する保護の提供。
  • 約156,000人に対して水と衛生,保健サービスを提供し,生活環境を改善。
  • 約37,000人に対して食料を供与し,栄養状態を改善。

(4)マリ

  • 約1,500人の子どもに対する教育機会の提供及び約30人の教師への研修実施を通じた教育環境の改善。
  • 約66,000人の性暴力に苦しむ人々や法的支援を必要とする人々に対する保護の提供。
  • 約97,000人に対して食料を供与し,栄養状態を改善。

[参考1]各国別支援額内訳

チャド420万ドル
ブルキナファソ750万ドル
ニジェール730万ドル
マリ470万ドル

[参考2]国際機関別支援額内訳

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)を通した支援1,200万ドル
国連世界食糧計画(WFP)を通した支援1.170万ドル

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