報道発表

国連PKO支援部隊早期展開プロジェクト・アジア及び同周辺地域への講師派遣

平成30年10月25日

1 我が国は,国連フィールド支援局が実施する国連PKO支援部隊早期展開プロジェクト(The UN Project for Rapid Deployment of Enabling Capabilities)の一環として,11月5日からベトナムにおいて実施される,アジア及び同周辺地域の施設(工兵)要員を対象とした重機操作の試行訓練を支援します。

2 日本は,PKOの円滑化に欠かせない施設や輸送の分野で確かな信頼を得てきました。今後とも,PKOの早期展開を支援し,質の高い活動を実現するため,平成26年9月の国連PKOハイレベル会合において,安倍晋三内閣総理大臣から,施設(工兵)部隊・要員が迅速に任務を開始するための貢献策を表明しました。これを受け,我が国は,国連に対して訓練の実施に必要な資金を外務省から拠出するとともに,平成27年以降,陸上自衛官等を派遣してアフリカ諸国の施設(工兵)要員に対し訓練を実施してきました。

3 本年,国連は,本プロジェクトを初めてアジア及び同周辺地域で実施することを決定しました。我が国は,国連に対して必要な資金約39億円を外務省から拠出するとともに,今回実施される試行訓練に陸上自衛官19名及び内閣府国際平和協力研究員1名を講師及び連絡調整要員として派遣します。

4 なお,国連は,今回の試行訓練で得られた教訓を踏まえ,明年,訓練を本格化していく予定です。

[参考]試行訓練の概要

  • 訓練期間平成30年11月5日~同年12月14日
  • 派遣先ハノイ近郊(ベトナム人民軍第249工兵旅団駐屯地)
  • 講師要員等伊藤和幸2等陸佐 以下20名
  • 事業内容アジア及び同周辺地域の施設(工兵)要員に対する重機の操作や整備の教育

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