報道発表

河野外務大臣主催自律型致死兵器システムに関する
有識者との意見交換会の開催(第3回)

平成30年10月5日

1 本5日午前11時10分頃から約1時間,外務省は,自律型致死兵器システム(LAWS)に関する有識者との第3回意見交換会を開催しました。

2 LAWSについては,特定通常兵器使用禁止制限条約の枠組みの下で昨年11月に引き続き,本年4月に第2回,8月にジュネーブにおいて第3回政府専門家会合が実施され,LAWSの特徴,人間と機械の相互関係さらにはLAWSに係わる先端技術等について活発な議論が行われてきています。本件意見交換会は,こうした国際的に深まる議論も踏まえ,外務省として一層の研究を進める必要があるとの考えから,本年3月7月に引き続き開催したものです。

3 今回の意見交換会では,国際人道法や倫理的側面からのLAWSの問題,今後の国際的な規制のあり方等について議論を行いました。

4 外務省としては,LAWSに関する更なる研究を進め,今後とも本件分野における国際的な議論に積極的かつ建設的に参画していく考えです。

[参考]特定通常兵器使用禁止制限条約における自律型致死兵器システムに関する議論
 2017年11月,特定通常兵器使用禁止制限条約の枠組みの下,自律型致死兵器システムに関する第1回政府専門家会合が開催され,同システムに関する国際社会の共通認識の形成を目指し,技術,軍事的効果,法律・倫理といった諸側面に関する活発な議論が行われた。2018年4月の第2回会合では,LAWSの特徴,人間と機械の相互関係さらにはLAWSに係わる先端技術について議論がなされた。特に,LAWS使用にあたっては,人による有意の制御が必要不可欠であるという考えの元,いかなる次元で人間の介入がなされるべきなのかといった議論がなされた。8月27日~31日に実施された第3回会合では,本年2回の議論の概要がとりまとめられるとともに,2019年も引き続きCCWの枠組みで異論を継続していくことが提言された。この提言は,本年11月のCCW締約国会議において審議される予定。


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