報道発表
フィリピン・ミンダナオ島における武力衝突にて発生した避難民に対する緊急無償資金協力
平成29年7月28日
1 本28日,我が国政府は,フィリピン共和国ミンダナオ島のマラウィ市における武力衝突により発生した国内避難民への食料,保健及び水・衛生分野の支援のため,国連世界食糧計画(WFP)及び国連児童基金(UNICEF)を通じて,200万ドル(約2億2,000万円)の緊急無償資金協力を実施することを決定しました。
2 マラウィ市では,国軍・警察とイスラム過激派武装組織との間で武力衝突が発生し,ロドリゴ・ドゥテルテ大統領は本年5月23日に,ミンダナオ地域全土に戒厳令を発出しました。現在に至るまでマラウィ市では事態が沈静化しておらず,この戒厳令は,本年12月31日まで延長されることになりました。現地では,これまでに46万人を超える避難民が発生しています。
3 我が国は,国際機関からの要請を踏まえ,また,安倍晋三内閣総理大臣とドゥテルテ大統領の両首脳間で確認されている強固な二国間関係に鑑み,国内避難民に対する人道的支援のため,同国に対し今回の緊急無償資金協力を実施することを決定したものです。