報道発表
日・アラブ首長国連邦外相会談及びワーキングディナー


本24日午後5時30分から約1時間45分間,岸田文雄外務大臣は,飯倉公館において,外務省賓客として訪日中のアブダッラー・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン・アラブ首長国連邦(UAE)外務・国際協力大臣(H.H. Sheikh Abdullah bin Zayed Al Nahyan, Minister of Foreign Affairs & International Cooperation of the United Arab Emirates)との外相会談及びワーキングディナーを行ったところ,概要は以下のとおりです。
1 冒頭,岸田大臣から,アブダッラー大臣の訪日を歓迎,両国の戦略的パートナーシップを一層強化させたい旨述べました。これに対し,アブダッラー大臣から,日本は極めて重要な戦略的なパートナーであり,関係をエネルギーにとどまらず多様化したいとの発言がありました。
2 外相会談では,7月1日からUAE国民に対する事前登録制に基づく一般査証免除を運用開始するとともに,同日から外交・公用旅券所持者に対する相互査証免除も運用開始することが確認されました。
3 また,両国間の投資協定が大筋合意に至ったことが確認されました。両大臣は,早期署名に向け調整を加速させることで一致しました。
4 また,岸田大臣から,日本は2020年ドバイ万博に参加する旨表明し,あわせて,2025年万博の大阪立候補について支持を要請するとともに,2018年に期限を迎える我が国企業の有する海上油田権益の延長について,両国間の更なる協力拡大の機会として,支援を要請しました。これに対し,アブダッラー大臣から,日本との関係は重要であり海上油田権益についてはできるだけの支援をしたいと述べました。
5 ワーキングディナーにおいて,両大臣は,東アジア情勢及び中東情勢について意見交換を行いました。アブダッラー大臣から,北朝鮮による行動への日本の対応に支持が表明され,イランへの行動についての懸念が示されました。また,シリア問題に関し,岸田大臣は,日本は停戦の早期実現や人道アクセスの改善を政治プロセスの進展につなげることが重要と考えており,UAEとも協力したいと述べました。
- 覚書交換式
- 覚書交換式
- 共同記者発表
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