報道発表
ヨルダンにおけるシリア難民及び受入れコミュニティへの緊急医療支援のための緊急無償資金協力
平成29年3月28日
1 本28日,我が国は,ヨルダンにおけるシリア難民及び受入れコミュニティのヨルダン人住民への緊急医療支援として,世界銀行のグローバル譲許的資金ファシリティ(GCFF)を通じて,1,500万ドル(約18億円)の緊急無償資金協力を実施することを決定しました。
2 シリア危機の長期化と更なる情勢の悪化に伴い,ヨルダンに避難するシリア人が増加しています。今回の緊急無償資金協力は,ヨルダンの全人口の約1割を占めるシリア難民と受入れコミュニティとの社会的・心理的不和が高まっていることを踏まえ,ヨルダンにおけるシリア難民及び受入れコミュニティのヨルダン人住民の両者に裨益する医療支援を実施するものです。
3 なお,GCFFは,難民の急激な流入により増加した財政負担に苦しむ中所得国に対して譲許的な資金提供を行うために,昨年9月に世界銀行が立ち上げたものです。
4 我が国は,昨年9月の国連総会において,安倍晋三内閣総理大臣から,世界銀行のグローバル危機対応プラットフォームへの総額1億ドル規模の協力を表明しており,今般のGCFFを通じた1,500万ドルの支援は,同協力の一部をなすものです。