報道発表
岩沢東京大学教授の自由権規約委員会委員長選出
3月6日(現地時間同日),ジュネーブの国連欧州本部において開催された第119回自由権規約委員会(3月6日から3月29日まで)において,2007年1月より同委員会委員を務めている岩沢雄司東京大学教授が,同委員会委員長に選出されました。岩沢委員の同委員会委員長就任は,2009年に続き2度目となります。
(参考1)選挙結果
自由権規約委員会委員長は,全ての委員(計18名)による選挙で行われる。投票総数(17票)(1名の委員が他用で欠席),岩沢委員(9票),シャニー委員(イスラエル国籍)(8票)
(参考2)自由権規約委員会
自由権規約第40条に基づく締約国報告書の検討や同第41条に基づく締約国からの通報の検討を行うため,同規約第28条に基づき設置。委員は締約国国民の中から締約国により選出され,個人の資格で職務を遂行する(任期4年,2年ごとに半数改選)。
(参考3)自由権規約
正式名称は「市民的及び政治的権利に関する国際規約」。1966年の第21回国連総会で採択され,1976年に発効。締約国は2017年3月現在で169か国。我が国は1979年6月に批准(同年9月に発効)。
(参考4)岩沢雄司東京大学教授略歴
岩沢雄司氏は,国際法学者として積極的に活動を行っており,国際的にも,アジア開発銀行行政裁判所裁判官,国連先住問題常設フォーラム委員(2002年から2004年まで),世界貿易機関(WTO)補助金常設専門家部会委員(2003年から2008年まで)を務め,2007年1月からは自由権規約委員会委員を務めており,2009年から2011年には同委員長,2011年から2013年には同副委員長,2012年から2014年は特別報告者,2014年から2016年は同副委員長として同委員会に貢献してきた。今般,改めて委員長に選出された。