報道発表

パレスチナに対する一般文化無償資金協力に関する書簡の署名・交換

平成28年9月6日
パレスチナに対する一般文化無償資金協力に関する書簡の署名・交換

1 本6日,ラマッラにおいて,我が方大久保武パレスチナ関係担当大使兼パレスチナ暫定自治政府日本国政府代表事務所長及びシュクリー・ビシャーラ財務・計画庁長官(Mr. Shukri BISHARA, Minister of Finance and Planning)との間で, 薗浦健太郎外務副大臣とラーミー・ハムダッラー首相(Dr. Rami Hamdallah, Prime Minister)の立ち会いの下,12億3,500万円を限度とする一般文化無償資金協力「ジェリコ・ヒシャム宮殿遺跡大浴場保護シェルター建設及び展示計画」に関する書簡の署名・交換が行われました。

2 ジェリコ市のイスラム建築の代表的な文化遺産であり観光資源でもあるヒシャム宮殿遺跡では,財政難等の理由から,大浴場の貴重なモザイク床を保護しつつ鑑賞する施設が整備されておらず,モザイク床の劣化や損傷が懸念されています。この協力は,このモザイク床を保護しつつ鑑賞する施設を整備するものです。

3 一般文化無償資金協力によるこの施設整備を通じた観光開発は,持続的な経済成長促進に寄与するものです。また,我が国,イスラエル,パレスチナ及びヨルダンの4者による域内協力により,ジェリコ及びヨルダン渓谷の経済社会開発を目的とした「平和と繁栄の回廊」構想の下での観光回廊整備にもつながるものです。

(参考)パレスチナ自治政府基礎データ
 パレスチナは,面積約6,020平方キロメートル(西岸は三重県と同程度,ガザ地区は東京23区の約6割),西岸及びガザ地区の人口約460万人(2014年推定,パレスチナ中央統計局)。


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