報道発表
日豪外相会談


2月15日,岸田文雄外務大臣は訪日中のジュリー・ビショップ・オーストラリア連邦外務大臣(The Hon. Julie Bishop MP, Minister for Foreign Affairs)との間で,日豪外相会談及びワーキング・ディナーを行ったところ,概要は以下のとおりです。
1 全体
両外務大臣は,昨年12月のターンブル・オーストラリア連邦首相の訪日の際に安倍総理との間で再確認された日豪の「特別な関係」を踏まえ,幅広い分野で協力を一層進めることで一致しました。
2 二国間関係
(1)両外務大臣は,経済,安全保障・防衛分野等の協力について意見交換を行い,TPPの早期発効や安全保障・防衛分野,イノベーションにおける各種協力を一層強化することで一致しました。また,オーストラリアの潜水艦計画への日本の協力について意見交換を行いました。
(2)両外務大臣は,日豪友好協力基本条約の署名40周年を迎えたことを歓迎しました。また,岸田大臣は,オーストラリアの「新コロンボ計画」を高く評価するとともに,人的交流の活性化に取り組んでいくことを表明しました。
(3)岸田大臣は,シー・シェパードの活動について,オーストラリアが,過激な妨害活動や暴力行為に対し寄港国として必要な措置を講ずるよう,改めて要請しました。
3 国際場裡での協力
両外務大臣は,核軍縮・不拡散や安保理改革等について,国際社会の取り組みを一層深めるべく協力していくことで一致しました。
4 地域協力・国際情勢
(1)両外務大臣は,北朝鮮が核実験に続き,「人工衛星」と称する弾道ミサイル発射を強行したことに対し,地域と国際社会の平和と安全を損なうものであるとして強く非難し,強い安保理決議の採択に向け,各国と協力していくことで一致しました。また,拉致問題を含む人道問題についても,国際社会で提起していくことの重要性で一致しました。
(2)両外務大臣は,中国(含:南シナ海,東シナ海),中東等の情勢や地域協力について意見交換しました。
(3)両外務大臣は,太平洋地域での両国の具体的な協力を促進する「太平洋戦略(PDF)が合意されたことを歓迎しました。
(4)更に,両外務大臣は,アジア太平洋地域の平和と繁栄のため,東アジア・サミット(EAS),日・オーストラリア・米国,日・オーストラリア・インド等の多国間協力を推進することで一致しました。