報道発表

パレスチナに対する一般文化無償資金協力に関する書簡の署名・交換

平成28年2月15日
署名式に立ち会う両首脳<br>(写真提供:内閣広報室) 署名式に立ち会う両首脳
(写真提供:内閣広報室)

1 本15日,東京において,安倍晋三内閣総理大臣及びマフムード・アッバース大統領(Dr. Mahmoud Abbas, President)立ち会いの下,我が方大久保武パレスチナ関係担当大使兼パレスチナ暫定自治政府日本国政府代表事務所長及びアビール・オウデ経済庁長官(Ms. Abeer ODEH, Minister of National Economy)との間で, 7,400万円を限度とする一般文化無償資金協力「ジェリコ・ヒシャム宮殿遺跡大浴場保護シェルター建設及び展示計画(詳細設計)」に関する書簡の署名・交換が行われました。

2 ジェリコ市のイスラム建築の代表的な文化遺産であり観光資源でもあるヒシャム宮殿遺跡では,財政難等の理由から,大浴場の貴重なモザイク床を保護しつつ鑑賞する施設が整備されておらず,モザイク床の劣化や損傷が懸念されています。この協力は,このモザイク床を保護しつつ鑑賞する施設を整備するための計画に係る詳細設計を行うものです。

3 一般文化無償資金協力によるこの施設整備を通じた観光開発は,持続的な経済成長促進に寄与するものです。また,我が国,イスラエル,パレスチナ及びヨルダンの4者による域内協力により,ジェリコ及びヨルダン渓谷の経済社会開発を目的とした「平和と繁栄の回廊」構想の下での観光回廊整備にもつながるものです。

(参考)パレスチナ自治政府基礎データ
 パレスチナは,面積約6,020平方キロメートル(西岸は三重県と同程度,ガザ地区は東京23区の約6割),西岸及びガザ地区の人口約460万人(2014年推定,パレスチナ中央統計局)。


報道発表へ戻る