報道発表
セントクリストファー・ネーヴィスに対する無償資金協力
「経済社会開発計画」に関する書簡の交換
1 12月4日(現地時間同日),セントクリストファー・ネーヴィスの首都バセテールにおいて,我が方岡田光彦駐セントクリストファー・ネーヴィス大使(トリニダード・トバゴにて兼轄)と先方マーク・アンソニー・G・ブラントリー外務・航空大臣(The Hon. Mark Anthony G. Brantley, Minister of Foreign Affairs and Aviation)との間で,我が国の防災機材を活用した供与額1億円の無償資金協力「経済社会開発計画」(The Economic and Social Development Programme)に関する書簡の交換が行われました。
2 セントクリストファー・ネーヴィスでは,外部経済の動向や気候変動・自然災害の影響を受けやすいという小島嶼開発途上国特有の脆弱性への対処が大きな課題となっており,特に,頻発するハリケーンによる被害は深刻です。
今回の協力は,自然災害による被害緩和に取り組むセントクリストファー・ネーヴィスに対し,我が国で生産される防災分野の機材・製品等を供与するものです。これにより,同国の経済社会開発を支援するのみならず,それらの機材・製品等に対する認知度の向上を図り,継続的な需要を創出し,日本経済の活性化に貢献することが期待されます。
3 我が国は,2014年7月に開催された日・カリブ共同体(カリコム)首脳会合及び同年11月に開催された第4回日・カリコム外相会合において,我が国の対カリコム政策の柱の一つとして「小島嶼開発途上国特有の脆弱性克服を含む持続的発展に向けた協力」を掲げ,我が国の技術や知見を活かし,防災,環境・気候変動,エネルギー,廃棄物処理,水産等の分野においてカリコム諸国への支援を継続していくことなどを表明しています。今回の無償資金協力は,このような対カリコム諸国支援の一環(PDF)として行われるものです。
また,今回の無償資金協力は,我が国の気候変動分野における途上国支援策の一環(PDF)として実施するものでもあります。我が国としては,全ての国による公平かつ実効性のある国際枠組みの構築に向け,セントクリストファー・ネーヴィスと引き続き気候変動分野で連携していきます。
(参考) セントクリストファー・ネーヴィス基礎データ
セントクリストファー・ネーヴィスは,カリブ海東部の小アンティル諸島に位置する,面積約262平方キロメートル(西表島とほぼ同じ),人口約5.5万人(2014年,世界銀行)の小島嶼開発途上国。人口1人当たりの国民総所得(GNI)は14,540米ドル(2014年,世界銀行)。