報道発表
ミャンマーに対する選挙監視団派遣及び洪水被害への支援
1 日本国政府は,11月8日に実施される予定のミャンマー総選挙に際し,笹川陽平ミャンマー国民和解担当日本政府代表を団長とする選挙監視団を派遣することを決定しました。今回の選挙が成功裏に実施され,ミャンマーの民主化が更に進展することが期待されます。我が国は,選挙監視団の派遣等を通じて選挙の自由かつ公正な実施を支援していきます。
2 また,現在,ミャンマーでは7月中旬から続いた大雨に伴う洪水被害により甚大な被害が発生しています。本8日,日本国政府は,合計40億円程度の無償資金協力2件の実施を決定しました。これらの支援が同国の復旧・復興に貢献することが期待されます。さらに,学校の再建,浄水車や井戸堀機材の供与等のミャンマー側の要望を踏まえて,50億円をめどに必要な支援を迅速に進めます。
(参考1)笹川陽平政府代表のミャンマーにおける活動
1 笹川陽平氏は,日本財団会長として,ミャンマー少数民族居住地域における学校の整備,薬の支援,農業支援等に20年以上にわたり尽力。
2 日本政府も,ミャンマーの改革進展には国民和解が不可欠との観点から,地域開発と平和の定着を促進し,ミャンマーの安定と持続的発展に貢献するため,少数民族地域に対する支援を積極的に実施。
3 2013年2月,長年にわたりミャンマーの少数民族支援に取り組んできた笹川陽平日本財団会長をミャンマー国民和解担当日本政府代表に任命し,国際協調主義に基づく積極的平和主義の下,同政府代表とともに国内和平に向けたプロセスを当事者間の対話を促す等様々な形で支援。
(参考2),ミャンマーの洪水被害概況等
8月24日時点でのミャンマー政府の発表によると,主にエーヤワディー地域,ザガイン地域,マグウェ地域,ラカイン州,シャン州,マンダレー地域において,約160万名以上が被災,避難世帯38.7万世帯,117名が死亡。我が国は,ミャンマーの洪水被害に対して,国際機関を通じた緊急無償資金協力(3億2,500万円相当)及び,JICAからの緊急物資供与(1,800万円相当)を実施済み。