報道発表

第29回人権理事会における「ハンセン病差別撤廃決議」の採択

平成27年7月3日

1 7月2日(現地時間同日),ジュネーブにおける第29回人権理事会で,我が国がブラジル,エストニア,エチオピア,モロッコ,ポルトガル,ルーマニアと共に提出した「ハンセン病差別撤廃決議」が全会一致で採択されました。本決議の共同提案国は94か国となり,我が国が2008年,2009年,2010年に人権理事会に提出したハンセン病差別撤廃関連決議を上回り,最多となりました。

2 本決議は,全世界でハンセン病に関連する差別問題に苦しむ人々の人権を守るため,人権理事会においてハンセン病差別問題を議論し差別を撲滅するための実効的な方法等を検討することを目的とするものです。
 本決議の主な内容は以下のとおりです。

(1)人権理事会の下部機関である諮問委員会に対し,2010年の決議で人権理事会及び国連総会決議により各国政府等が十分な考慮を払うよう慫慂された「ハンセン病患者・回復者及びその家族に対する差別を撤廃するための原則及びガイドライン」(P&G)の実施状況に関する調査を行い,P&Gのより広範な普及及び効果的な実施に向けた現実的な提案を含む報告書を2017年6月の人権理事会に提出することを要請する。

(2)同報告書作成にあたっては,締約国をはじめとする関係機関の取組を考慮に入れることを同委員会に対し慫慂する。

(3)締約国をはじめとする関係機関に対し,人権理事会諮問委員会の調査に協力することを要請する。

3 我が国は,引き続き,ハンセン病差別撤廃問題に積極的に取り組んでいく考えです。


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