報道発表
城内外務副大臣と天野国際原子力機関事務局長との会談
本14日午後2時50分頃から約25分間,城内実外務副大臣は,外務省において,天野之弥国際原子力機関(IAEA)事務局長と会談したところ,概要は以下のとおりです。
1 城内副大臣より,イランや北朝鮮の核問題においてIAEAの果たす役割を重視しており,我が国として引き続き協力していきたい旨述べました。また,原子力安全や福島第一原発に関するIAEAとの協力を進めていきたい旨述べました。
2 これに対し,天野事務局長より,IAEAの活動に対する日本からの支援に謝意が表明されました。
3 また,会談においては,2015年NPT運用検討会議に向け緊密に協力していくことが確認されました。
4 この他,日本とIAEAの協力関係全般について意見交換が行われ,日・IAEA間の今後の一層の連携・協力が確認されました。
(参考)国際原子力機関(International Atomic Energy Agency: IAEA)
1957年にIAEA憲章に基づき,原子力の平和的利用の促進と原子力の軍事的利用への転用防止等を目的として設立された国際機関(現在164か国が加盟)。
IAEAは,医療,農業,水資源管理,工業等の非発電分野及び原子力発電分野において原子力の平和的な利用の促進のための技術協力を途上国に対し実施してきている。
また,核物質などが軍事的目的に資するような方法で利用されないことを確保するための検認を各国との保障措置協定及び追加議定書に基づいて実施。
我が国は,より多くの国がこれらを締結することにより国際的な核不拡散体制が強化されるよう,IAEAと連携して関係国への働きかけや支援を行ってきている。
IAEAは,福島第一原発事故直後より,各種IAEAミッションや専門家を派遣してきており,廃炉や海洋モニタリング,緊急時対応等の分野での協力が行われている。
天野事務局長は,2009年12月に事務局長に就任し,2013年12月に再任された。