報道発表
中根外務大臣政務官によるアーサン・ラオス副首相表敬
本16日正午から約20分間,中根一幸外務大臣政務官は,在京ラオス大使館において,第3回国連防災世界会議に出席するため訪日中のアーサン・ラオリー・ラオス人民民主共和国副首相兼国家災害管理委員長(H.E. Mr. Asang LAOLY, Deputy Prime Minister, Chairman of National Disaster Prevention and Control Committee)を表敬したところ,概要は以下のとおりです。
1 冒頭
(1)冒頭,中根政務官より,アーサン副首相一行の国連防災世界会議への参加を歓迎するとともに,ラオスの協力も得て,同会議が成功裏に開催されていることを嬉しく思う旨伝えたほか,東日本大震災の際のラオス政府及びラオス国民からの温かい支援に謝意を述べました。また,中根政務官から,日ラオス外交関係樹立60周年の本年,1月に中根政務官自身がラオスを訪問し,同60周年のオープニング記念夕食会に出席したこと,3月5日に秋篠宮同妃両殿下及びトンシン首相をお迎えして,,在京ラオス大使館で同60周年記念夕食会が開催され,日本政府を代表して祝意を伝える機会を頂いた,先般のトンシン首相の訪日の際に格上げされた「戦略的パートナーシップ」の下,防災分野を含め,幅広い協力を強化していきたい旨述べました。
(2)これに対し,アーサン副首相は,先般の,トンシン首相の訪日,並びに,自分の今次訪日に際する日本政府の温かい歓迎に謝意を述べるとともに,今般の第3回国連防災世界会議の成功に祝意を述べました。更に,アーサン副首相からは,今回の会議により各国が日本の経験に学び防災意識が高まることを期待する,また,「戦略的パートナーシップ」の下,今後,両国関係が更に拡大・発展することを期待する旨発言がありました。
2 二国間関係
(1)中根政務官からは,2月にラオスが米国と共に開催した「メコン河下流域フレンズ特別会合」に日本は積極的に参加しており,日本はメコン河委員会を通じ洪水対策等の支援を引き続き実施していく旨述べました。また,中根政務官からは,現在実施中の気象水文システム整備計画(無償資金協力約6億円)による協力を通じ,ラオスにおける洪水等の気象災害が軽減されること及び本年1月に自分がラオスを訪問した際に署名された日ラオス航空協定及び直行便の早期開設により,観光,経済交流等が促進されることを期待している旨発言がありました。
(2)アーサン副首相からは,道路建設及び灌漑整備等の協力を例示しつつ,これまでの日本政府によるラオスへの多大な支援に謝意が表明され,日本の援助を有効に活用していきたい,また,過去2,3年で日本企業による対ラオス投資が急速に伸びてきていることは喜ばしいとの発言がありました。更に,アーサン副首相は,ラオスは気象分野の知見が不足しており,現在でもラオス国内には洪水対策が必要な地域があるとして,引き続き日本の協力も得て防災分野の整備に努めたい旨述べました。
3 国際場裡における協力
(1)中根政務官からは,ASEAN共同体発足を迎える本年,ASEANの一体性強化に向け,来年ASEAN議長国を務めるラオスと日本との連携を強化していきたい,また,トンシン首相が出席する本年7月の日メコン首脳会議(於:東京)での日メコン協力の新戦略策定に向け協力していきたい旨発言しました。
(2)これに対し,アーサン副首相からは,ラオスはASEAN議長国としての経験が不足しているとして,日本の支援への期待が表明されました。