報道発表

岸田外務大臣と天野国際原子力機関事務局長との会談

平成27年1月8日
岸田外務大臣と天野国際原子力機関事務局長との会談1
岸田外務大臣と天野国際原子力機関事務局長との会談2

 本8日午後4時30分頃から約10分間,岸田文雄外務大臣は,外務省において,天野之弥国際原子力機関(IAEA)事務局長と会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

1 岸田大臣より,福島第一原発事故に対するIAEAからの支援に謝意を伝達するとともに,日本は,北朝鮮・イランの核問題や原子力の平和的利用を始め,IAEAの果たす役割を重視しており,引き続き協力していきたい旨述べました。

2 また,岸田大臣より,原子力損害の補完的な補償に関する条約(CSC)に関し,国際的な原子力損害賠償制度構築に向けた天野事務局長のリーダーシップを高く評価するとともに,日本としても国際的な原子力損害賠償制度構築に向け積極的に発信を行っていきたい旨述べました。

3 これに対し,天野事務局長より,IAEAの活動に対する日本の支援に対し謝意の表明がありました。また,北朝鮮,イランの核問題や原子力の平和的利用,日本とIAEAの協力関係全般について意見交換が行われ,日・IAEA間の今後の一層の連携・協力が確認されました。

(参考)国際原子力機関(International Atomic Energy Agency: IAEA)

  • 1957年にIAEA憲章に基づき,原子力の平和利用の促進とそのための原子力の軍事利用への転用防止,原子力安全の確保等を目的として設立された国際機関(現在162か国が加盟)。核物質などが軍事的目的に資するような方法で利用されないことを確保するための検認を各国との保障措置協定及び追加議定書に基づいて実施。
  • 我が国は,より多くの国がこれらを締結することにより国際的な核不拡散体制が強化されるよう,IAEAと連携して関係国への働きかけや支援を行ってきている。
  • 天野事務局長は,2009年12月に事務局長に就任し,2013年12月に再任された。

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