外務大臣談話
国連総会によるアントニオ・グテーレス前国連難民高等弁務官の次期国連事務総長への任命について
(外務大臣談話)
平成28年10月14日
1 我が国は,国連総会によるアントニオ・グテーレス(Mr. António GUTERRES)前国連難民高等弁務官の次期国連事務総長への任命を心から歓迎する。ポルトガル首相,国連難民高等弁務官といった要職を歴任してきたグテーレス氏は,能力,経験ともに国連事務総長にふさわしい優れた人物であり,同氏が任命されたことは喜ばしい。
2 また,グテーレス氏はポルトガル首相として日・ポルトガル関係の強化に尽力したほか,国連難民高等弁務官在任中の10年間もほぼ毎年訪日する等,これまで我が国と緊密な協力関係を築いてきた。我が国は,安保理理事国として次期国連事務総長選出プロセスに関与する中で,国連の在り方について同氏との間で有意義な議論を重ねてきた。
3 国連は,国際の平和及び安全の維持,開発,人権,気候変動,軍縮・不拡散,テロ等様々な分野で重要な役割を担っており,我が国として,これら地球規模課題の解決に向けて積極的に貢献し,また,安保理改革をはじめとする国連改革を進める上で,新事務総長と緊密に協力していきたい。
4 また,潘基文(パン・ギムン)現事務総長がこれまで10年間に亘り,国際の平和と安全の維持を始めとする国際社会の諸問題の解決に向けて尽力し,国際社会に貢献をしてこられたことにつき,謝意を表したい。