外務大臣談話

平成27年12月21日

1 12月19日午前(ニューヨーク時間18日夜),国連安全保障理事会が,シリア情勢の政治的解決に向けた決議第2254号を全会一致で採択しました。我が国は,今回の決議の採択を歓迎するとともに,関係国及びデ・ミストゥーラ国連事務総長特使(Mr. Staffan de Mistura, Special Envoy of the Secretary-General for Syria)の努力に敬意を表します。

2 シリアの安定のためには,関係当事者間の政治的合意が不可欠です。我が国は,今回の決議に従って,政治移行プロセスに関するシリア政府と反体制派との間の公式交渉の開始や,シリア全土における停戦の実現を始めとする一連のプロセスが着実に実施され,シリア情勢の改善につながることを強く期待します。

3 我が国は,来年の安保理非常任理事国入り後,安保理における議論において貢献を行うと共に,引き続き,我が国の強みである人道支援を中心に,その他の国連安全保障理事会理事国を始めとする国際社会と緊密に連携しながら,シリア情勢の改善及び安定のために尽力していきます。


外務大臣談話へ戻る