外務大臣談話
我が国核兵器廃絶決議案の国連総会第一委員会での採択について
(外務大臣談話)
平成30年11月2日
- 本2日(現地時間1日),ニューヨークにおいて,我が国が国連総会第一委員会に提出した核兵器廃絶決議案(「核兵器の全面的廃絶に向けた新たな決意の下での共同行動」)(PDF)
が,160か国の支持(69か国の共同提案国を含む)を得て採択されました。今後,本決議案は,12月初旬に国連総会本会議において採決にかけられる予定です。
- 本年の決議案では,2020年に開催されるNPT(核兵器不拡散条約)運用検討会議を見据え,核軍縮・不拡散体制の礎石であるNPTの維持・強化の重要性を一層強調しました。また,本年3月の「核軍縮の実質的な進展のための賢人会議」の提言を踏まえ,国際的な安全保障環境を改善しつつ核軍縮の進展を図り,核兵器のない世界を追求することや,国際社会における橋渡しや対話の重要性を強調しました。
- 本決議案は,国際的に厳しい現下の安全保障環境においても,核兵器のない世界に向け,国際社会が一致して取り組むことができる共通の基盤を形成していくことを目指しています。この視点から,本決議案が,核兵器国や核兵器禁止条約を支持する国を含め,様々な立場の多くの国々の支持を得て採択されたことを心強く思います。
- 我が国としては,引き続き,核兵器のない世界の実現に向けて一歩ずつ着実に前進すべく,粘り強く努力を重ねていく考えです。
[参考]今回の決議案に対する採択結果
賛成:160
反対:4(北朝鮮,中国,ロシア,シリア)
棄権:24