イラン・イスラム共和国
日・イラン外相会談
9月22日午後10時15分(9月22日午前9時15分,現地時間)から約45分間,第72回国連総会出席のためニューヨークを訪問中の河野太郎外務大臣は,モハンマド・ジャヴァード・ザリーフ・イラン・イスラム共和国外務大臣(H.E. Dr. Mohammad Javad ZARIF, Minister of Foreign Affairs of the Islamic Republic of Iran)と日・イラン外相会談を行ったところ,概要以下のとおりです。
1 冒頭,河野大臣から,先般の電話会談に引き続きお目にかかれて嬉しい旨述べつつ,改めて外相再任へ祝意を述べました。また,ローハニ大統領の国際協調路線の下,国際社会との建設的な関係構築の進展を期待すると述べました。これに対して,ザリーフ外相からも,河野大臣の外相就任への祝意が改めて表明されました。
2 核合意に関して,河野大臣から,日本は核合意を支持しており,イランによる遵守を今後も期待している,全ての当事国による核合意の遵守が重要である旨述べました。これに対して,ザリーフ外相より,9月20日にニューヨークで実施されたイランとEU3+3との核合意に関する閣僚級会合に言及しつつ,イランは核合意を遵守しているとの発言がありました。
3 北朝鮮問題について,河野大臣から,北朝鮮は核実験と弾道ミサイルの発射を繰り返しており,イランとも協力しつつ,北朝鮮に圧力をかけていきたい旨述べました。また,北朝鮮による核実験と弾道ミサイル発射は国際社会として容認できない,国際社会が一致して圧力をかけるべく,イランを含む関係国と協力していきたいと述べました。これに対し,ザリーフ外相からは,イランは核兵器及び核実験を含む核兵器の開発に反対しているとの反応がありました。
4 中東情勢に関しては,河野大臣から,最近の中東諸国訪問に触れつつ,日本は中東地域の安定にコミットしている,イランの建設的役割とサウジアラビア等の域内主要国との友好的関係が平和と安定の鍵であると述べました。これに対し,ザリーフ外相から,日本の取組を歓迎する旨の発言がありました。