トルコ共和国

平成29年12月28日
日・トルコ外相会談1
日・トルコ外相会談2

 本28日午前11時55分(現地時間。以下同じ。)から午後0時45分まで,また,午後2時40分から午後3時25分まで,トルコを訪問中の河野太郎外務大臣は,メヴリュット・チャヴシュオール・トルコ共和国外務大臣(Mr. Mevlut CAVUSOGLU, Ministry of Foreign Affairs of the Republic of Turkey)と外相会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。(注:外相会談が途中で中断されたのは,その時間帯に河野大臣によるエルドアン・トルコ共和国大統領表敬が行われたため。)
 なお,今回は,河野外務大臣とチャヴシュオール外務大臣との間の初めての日トルコ外相会談であり,また,今般の河野外務大臣のトルコ訪問は,6年ぶりの日本の外務大臣によるトルコ訪問となります。

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1 総論

(1)冒頭,チャヴシュオール大臣から,河野大臣のトルコ訪問を歓迎する,戦略的パートナーシップに基づく日トルコ関係を更に発展させるべく一緒に協力していきたい,外務大臣同士の接触も強化していきたい旨の発言がありました。

(2)これに対し,河野大臣から,日トルコ関係はまだまだ伸びしろがある関係だと考えている,日本とトルコは戦略的パートナーであり,今回の訪問を契機に二国間関係を一層発展させていくと同時に,地域及び国際情勢に関する協力も強化していきたい旨述べました。

2 二国間関係

(1)両大臣は,主として,政治,経済,経済インフラ・経済協力,文化,の4つの分野における協力強化について意見交換をしました。

(2)具体的には,(ア)政治面では,マルチ会合の機会等を捉えるなどして日トルコ外相会談を積極的に行っていくなど,ハイレベルの接触を強化すること,また,第一回「日トルコ安全保障協議」を来年1月末に開催すること,(イ)経済面では,来年のなるべく早い時期に第8回日トルコEPA交渉を行い,その着実な進展を期待すること,(ウ)経済インフラ等については,シノップ原発建設や,日本の技術をトルコの将来につなげるトルコ・日本科学技術大学にかかる協力を進めていくこと,(エ)文化については,アンカラで第一回日本祭りを来春開催すること,などについて意見交換を行い,二国間関係を全体として強化していくことを確認しました。

3 地域情勢

(1)両大臣は,エルサレムに関する米国の発表を受けた中東和平をめぐる情勢や,トルコが大きな役割を果たすシリアをめぐる情勢を含む,中東情勢について意見交換を行うと同時に,北朝鮮問題を含む東アジア情勢についても意見交換を行いました。

(2)中東情勢については,特にシリアに関し時間をかけて意見交換し,アスタナ・プロセスに参加するトルコの視点から現状及び今後の見通しについて説明があり,河野大臣から,政治的解決を重視する日本の立場を説明すると同時に,日本としてシリアの平和と安定に向けて,トルコとも連携しつつ努力していきたい旨述べました。

(3)また,北朝鮮問題については,河野大臣から,12月22日に採択された国連安保理決議は国際社会の強い意志を示すものであり,この決議の完全な履行を含めて圧力を最大限まで高めて行くことの重要性を述べ,両大臣は,関連国連安保理決議の完全履行の重要性で一致しました。

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