外務大臣

玄葉外務大臣のトルコ訪問(結果概要)

平成24年1月7日

  • (写真)チャーラヤン経済相との会談
    チャーラヤン経済相との会談
  • (写真)ダーヴトオール外相との会談
    ダーヴトオール外相との会談
  • (写真)共同記者会見
    共同記者会見
  • (写真)ババジャン副首相表敬
    ババジャン副首相表敬
  • (写真)エルドアン首相表敬
    エルドアン首相表敬

 1月6日(金曜日),玄葉光一郎外務大臣は,トルコを訪問し,トルコ側要人と会談したところ,概要結果は以下のとおりです。

1. ザフェル・チャーラヤン経済相との会談(10時~10時40分)

  1. (1)玄葉大臣とチャーラヤン経済相は,主に日トルコ間の経済関係について協議し,今後一層,両国の経済関係を強化していくことで一致しました。チャーラヤン経済相から,現在両国間で調整中の日トルコ間の経済分野における協力覚書を早期に署名したい旨の言及がありました。また,将来的に日トルコ間でFTAに向けて検討を進めたい旨の言及がありました。
  2. (2)玄葉大臣から,日トルコ両国間で宇宙分野における協力が進んでいることを歓迎し,我が国としてトルコの宇宙機関設立とその後の活動についても,全面的に協力していく旨述べました。玄葉大臣は,上記の覚書に適当なタイミングで署名し,早期に経済関係強化のための枠組みを機能させるとともに,FTAについてもその中で議論していきたい旨述べました。
  3. (3)チャーラヤン経済相は,4月に東京で開催予定の日トルコ合同経済委員会の際に訪日することの意志を表明いたしました。

2. アフメット・ダーヴトオール外相との会談(含ワーキング・ランチ)
(会談:10時45分~11時30分,共同記者会見:11時30分~12時,ワーキング・ランチ:14時~15時00分)

(会談)

  1. (1)玄葉大臣とダーヴトオール外相は,ワーキング・ランチを含め計約2時間に亘り,日トルコ両国間関係,国際場裡における協力,地域情勢など幅広い分野に関し,率直に意見交換を行いました。会談は終始和やかな雰囲気の下で行われました。
  2. (2)玄葉大臣から,トルコは,多方面で積極的な役割を果たしており,我が国にとって重要なパートナーであると述べるとともに,エルトゥールル号遭難事件以来,伝統的な友好関係が「2010年トルコにおける日本年」等を通じて,近年一層深まっていることを歓迎する旨述べました。また,両外相は,日トルコ両国間の友好関係をルーティーンの関係から戦略的な関係に築き上げていく必要があることで一致しました。
  3. (3)ダーヴトオール外相からも経済分野における協力覚書への早期署名についての希望表明がありました。また,両外相は,トルコに進出している我が国企業の要望を踏まえ,近々社会保障協定についての交渉を開始することに合意しました。

(ワーキング・ランチ)

  1. (1)ワーキング・ランチにおいて,玄葉大臣とダーヴトオール外相は,地域情勢及びアジア・太平洋地域の情勢等につき率直な意見交換を行ないました。
  2. (2)両大臣は,日本とトルコがそれぞれアジアの両端に位置する国として,技術力や人的資源を活かしつつ,協力して国際社会での地位を高めていくべきという点で一致しました。
  3. (3)玄葉大臣は,最近の朝鮮半島情勢につき説明し,北朝鮮の核,ミサイル,拉致問題について引き続きトルコの協力を得たいと述べました。また,中国を含むアジア太平洋地域が安定した地域として成長し,日本もその成長を取り込んでいきたいとの日本の考えを説明しました。
  4. (4)ダーヴトオール外相からは,2010年以降のイランの核問題に関するトルコの取り組みや1月4,5日にダーヴトオール外相が行ったイラン訪問を踏まえての最近のイラン核問題に関するトルコの仲介努力等について説明がありました。
  5. (5)更に,両外相は今後,核不拡散問題等の国際分野の様々な問題につき一層緊密に意見交換していくことを確認しました。

3. アリ・ババジャン副首相表敬(13時00分~13時45分)

  1. (1)玄葉大臣は,国際的に益々重要な役割を果たし,急速な経済成長を遂げているトルコとの関係を重視しており,日本の技術力や経験を活かし,トルコとあらゆる分野で協力を強化させていきたい旨述べました。また,玄葉大臣は,トルコにおける通信分野でのプロジェクト等,個別のプロジェクトでの協力を進めていき,両国の協力範囲が拡がっていくことを期待する旨述べました。
  2. (2)これに対し,ババジャン副首相は,日本がトルコにおいて,通信放送衛星事業やイズミット大橋建設事業等のプロジェクトで貢献していることを歓迎しました。また,イラクにおけるトルコと日本企業の協力の可能性についても言及しました。
  3. (3)玄葉大臣及びババジャン副首相は,日本とトルコが両国の潜在性に見合ったより強力な経済関係を築いていくべきとの点で意見が一致しました。

4. レジェップ・タイイップ・エルドアン首相表敬(19時00分~19時30分)

  1. (1)玄葉大臣及びエルドアン首相は共に,昨年,日トルコ両国で発生した震災に関してお見舞いを述べました。また,エルドアン首相から日トルコ原子力協力計画について,東日本大震災後の不幸な事故により交渉が遅れたものの,現在協議中と承知する旨の言及がありました。玄葉大臣からは,東日本大震災に際するトルコの支援に対して謝意を述べました。
  2. (2)玄葉大臣は,トルコが近年中東地域を始めとして国際社会で重要な役割を果たしており,従来からの日トルコ両国間には良好な友好関係が存在するが,今後更に二国間協力のための「潜在力の蓋」を開け,戦略的な協力関係に発展させていくことを希望する旨述べました。玄葉大臣及びエルドアン首相は,今後も政治面において一層協力を強化していくことで一致しました。
  3. (3)エルドアン首相からは,日トルコ間でボスポラス第三大橋,ボスポラス海峡横断地下鉄建設,宇宙分野での協力等,具体的な協力が進んでいることを歓迎しました。これに対し,玄葉大臣は,今後も経済分野において更に協力を進めていきたい旨述べました。
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