アメリカ合衆国
(United States of America)
米国にある学校を見てみよう!
ロサンゼルス編
ロサンゼルスの学校はどんなところ?

今回紹介するバート・リン・ミドルスクールは、カリフォルニア州ロサンゼルス郡トーランス市にある男女共学の公立中学校です。ロサンゼルスは年間を通じて雨が少なく、温暖な気候が特徴です。また、野球の大谷翔平選手などが活躍するロサンゼルス・ドジャースに代表されるようにスポーツが盛んな街で、2028年には夏季オリンピック・パラリンピックが開催されます。
アメリカ合衆国の教育制度は、各州によって異なります。カリフォルニア州では教育制度の大きな方針は州で決められていますが、細かい制度は住んでいる学校区(地域)によって違います。カリフォルニア州は、6歳~18歳が義務教育期間で、バート・リン・ミドルスクールのあるトーランスでは、小学校が5年間、中学校が3年間、高校が4年間と定められています。
バート・リン・ミドルスクール
日本の中学校にあたるバート・リン・ミドルスクールには、6年生(11~12歳)229名、7年生(12~13歳)194名、8年生(13歳~14歳)218名の合計641名が通っています。生徒の人種構成は、トーランス市の地域特性を反映してとても多様で、アジア系やヒスパニック系の生徒も多く、日本人や日系アメリカ人の生徒も45人通っています。

生徒は午前8時10分ごろに登校します。主な通学方法は親の車での送迎、自転車や徒歩ですが、障がいを持っている生徒など、一部の生徒はスクールバスを利用しています。日本の中学校のような制服はなく、私服で通学しています。

日本の中学校とは違い、授業ごとに生徒が教室を移動し、クラスメイトも授業ごとに変わります。自分の荷物は教室の外にあるロッカーに入れます。毎日、授業が始まる前にアメリカ合衆国への忠誠の誓いを行い、授業は午前8時40分開始で50分授業が6時間目まであります。


授業の内容
必修科目は英語(国語)、数学、理科、社会、体育です。授業では生徒同士が意見交換をしたり、教え合ったりするグループワークが多く、発言力やコミュニケーション能力が鍛えられます。体育ではバスケットボールなど一般的なスポーツ種目のほかに、旗を振って踊るカラーガードも選べます。カラーガードはアメリカの高校でよくマーチングバンド(楽器の演奏)とともにパフォーマンスされ、アメフトなどのスポーツの応援でも活躍します。


必修科目に加えて、選択科目も1年間に1科目受講します。例えば、昼休みに全校生徒で楽しめるスポーツを企画する「スポーツマネジメント」、プログラミングやアプリ制作を学ぶ授業、生徒自身でビデオを作成する「映像制作」、スペイン語などがあります。

授業以外の過ごし方
カリフォルニア州では、軽食(おやつ)と給食が1日1回無料で提供されます。この学校の食堂では、2・3時間目の間に軽食(おやつ)、4・5時間目の間のお昼休みに給食が配られます。給食はサラダやチキンバーガー、サンドイッチなどから好きなものを選べますが、半分くらいの生徒は家からお弁当を持参しています。カリフォルニアは天気が良い日が多いため、多くの生徒は中庭で昼食を取ります。昼食後はスマートフォンでゲームをしたり、外でスポーツをしたりしています。学校の中の掃除は専門の清掃員2名が毎日行い、生徒の掃除当番はありません。


放課後の過ごし方は人それぞれ。部活に入っている人もいれば、学校外でスポーツや音楽を習う人もいますし、家で宿題やペットの世話をする人もいます。学校の部活はサッカー、バレーボール、バスケットボールなど、5つの運動部があり、それぞれ約15名の生徒が所属しています。そのほか、チェス、ジャズバンド、数学、スピーチ&ディベートなど12の文化部もあります。部活動は週1回程度と少ないので、複数の部活に参加する生徒もいます。

長い休みは冬休みが2週間、春休みが1週間、そして、夏休みはなんと約10週間あります。夏休みにはサマースクールに通う人もいれば、ボーイスカウト(注)やガールスカウトの活動に参加したり、家族で旅行に行ったりする生徒もいます。
(注)2024年、「米国ボーイスカウト連盟(Boy Scouts of America」」はその名称を「スカウティングアメリカ(Scouting America)」に改称しています。
今回取材に協力してくれた学校のガーガス校長は、JETプログラムという、日本の学校で英語を教えるプログラムに参加して、日本に2年間住んでいたことがあります。校長先生は500人以上の生徒の名前を覚えており、生徒との距離が近く、生徒が安全に学べる環境を大切にしているとても優しい校長先生です。

では、学校生活を見てみましょう。