トンガ王国
(Kingdom of Tonga)
トンガにある学校を見てみよう!
トンガってどんな国?
トンガは南太平洋にある島国で、人口はおよそ10万人、キリスト教がとても多くの人に信仰されている国です(教会の建物もたくさんあります)。南半球にあるので日本とは季節が逆になります。7月~8月ごろが最も気温が低くなりますが、東京の冬のようには寒くならず、沖縄の気候に似ています。島にはヤシの木がたくさん育ち、バナナ、パパイヤ、マンゴーなども実ります。周りの海にはクジラが多くいて、船で沖に出ると一緒に泳ぐこともできます。また、ラグビーが盛んな国で、トンガ出身のラグビー選手は、日本でも大いに活躍しています。
トンガの教育制度
現在、トンガでは、8年間の初等教育と5年間の中等教育となっています。
| 年齢 | トンガの学年 | トンガの学校区分 | 日本の学年 |
|---|---|---|---|
| 6歳 | クラス1 | ミドル・スクール(旧プライマリー) | 小学1年生 |
| 7歳 | クラス2 | ミドル・スクール(旧プライマリー) | 小学2年生 |
| 8歳 | クラス3 | ミドル・スクール(旧プライマリー) | 小学3年生 |
| 9歳 | クラス4 | ミドル・スクール(旧プライマリー) | 小学4年生 |
| 10歳 | クラス5 | ミドル・スクール(旧プライマリー) | 小学5年生 |
| 11歳 | クラス6 | ミドル・スクール(旧プライマリー) | 小学6年生 |
| 12歳 | フォーム1 | ミドル・スクール | 中学1年生 |
| 13歳 | フォーム2 | ミドル・スクール | 中学2年生 |
| 14歳 | フォーム3 | ハイスクール(公立はここから) | 中学3年生 |
| 15歳 | フォーム4 | ハイスクール | 高校1年生 |
| 16歳 | フォーム5 | ハイスクール | 高校2年生 |
| 17歳 | フォーム6 | ハイスクール(多くはここで終了) | 高校3年生 |
| 18歳 | フォーム7 | ハイスクール(ある学校のみ) | 高校4年生または大学1年生 |
| 19歳〜 | 大学 | 高等教育機関(少数) | 大学 |
ポプア・ガバメント・ミドル・スクール
(Government Middle School of Popua)

公立の男女共学のミドル・スクール(日本の小学校1年生~中学校2年生に相当)です。トンガの首都ヌクアロファのあるトンガタプ島(トンガで最も大きい島)のポプア村にあります。
1986年に開校した時はクラス1からクラス6までのプライマリー・スクール(日本の小学校に相当)でしたが、2021年の制度改革でフォーム1、フォーム2と幼稚園が加わりミドル・スクールになりました。2025年11月現在、(幼稚園を含めて)全校児童生徒は284名、教職員は17名です。4学期制で、授業は月曜日から金曜日の午前8時30分から午後3時20分です(幼稚園は、1学期と2学期は正午までです。)。各学期の間は1~2週間程度の休みがありますが、学年末の後になる夏休みは長く、11月末頃から1月下旬頃までです。


授業と日本とのかかわり
小学校の授業は、トンガ語(トンガの文化・トンガの歴史を含む)、英語(小学3年生から)、理科、算数です。小学6年生は、現在1クラスで40名ほどです。6年生の教科を担当する先生は2名(トンガ語と英語担当1名、算数と理科担当1名)です。どの教科も毎日合計80分の授業です。授業の間の休み時間は5分以内ですが、午前10時45分から11時まではトイレや水分補給のための休み時間があります(水道水の質がよくないので、飲み水は雨水をタンクにためたものを使っています。)。算数の授業では、小学3年生から6年生までは、毎日20分間のそろばん学習が含まれます。



(飲み水を貯める雨水タンクも見えます。)
トンガにおけるそろばん教育は、1977年、故トゥポウ4世国王陛下の要請により、日本から15名のそろばん普及チームがトンガを訪問したことから始まっています。2011年からはトンガ政府の新指導要領によりそろばんは小学3年~5年生(2023年からは6年生も)の必修科目となりました。2010年以降(小学生が出場する)そろばん大会(地方大会と全国大会)が開催されています。大会には出場選手となる児童の家族や親戚も含め、たくさんの方が応援に来ます。



また、ポプア・ガバメント・ミドル・スクールでは教室不足が続いたため、日本政府は経済援助を行ってきています。現在使用されている教室のおよそ半分は日本の援助(ODA:政府開発援助)によって建てられたものです。こうした学校教育への支援は「人間の安全保障」の実現という考え方のもとに行われ、日本とトンガの友情の基礎となっています。

児童生徒の日常生活
昼休みは、12時30分から13時30分までの1時間です。学校には食堂がないので、こどもたちはお弁当を持ってきますが、時には日本円で300円から400円程度の食べ物を近くのお店で買うこともあります。
昼休みに食事を済ませたこどもたちは、男子はタッチラグビー、女子は縄跳びかトンガ式ネットボール(バスケットボールに似ています)をすることが多いようです。テスト期間には、昼休みに試験の準備をすることもあります。
放課後のクラブ活動や部活動はありません。こどもたちは学校の近所に住んでいますので、歩いて帰宅して、家の掃除、夜ご飯の準備、小さい子の世話などを手伝います。
ほとんどの家庭にはテレビ、パソコン、DVDプレーヤー、ゲーム機はありません。また、スマートフォンや携帯電話も高価なので、小学生や中学生は持つことができません。トンガのこどもたちはアニメや映画にも興味はありますが楽しむ機会は限られています。トンガのこどもたちは木登り、植物栽培、海水浴、本や絵本を読むことなどを楽しんでいます。また、教会の聖歌隊で歌ったり、日曜学校で劇を演じたりもします(こうした教会の活動に参加することで、家のお手伝いから離れることもできます。)。


ハイスクールの中には「カレッジ」という名前を使っている学校もあるよ。