アメリカ合衆国
(United States of America)
米国にある学校を見てみよう!
デトロイト編
デトロイトにある学校はどんなところ?
イートンアカデミーは、ミシガン州デトロイト市の市街地から20分程郊外のバーミングハム市にあります。バーミングハム市は栗東市と緊密な姉妹友好都市関係にあり、また、栗東市が所在する滋賀県とミシガン州は、密接な姉妹州県関係を維持しています。デトロイト市が近年の財政破綻を抜け出して以降、ミシガン州の学校も改善されてきています。
イートンアカデミー
イートンアカデミーは共学で、政府の規制を受けない私立の学校です。1年生から12年生(6歳から18歳)まで、世代や経歴、人種、宗教など、多様な児童・生徒で構成されています。1クラスの定員は10人、全校児童・生徒は200名と小規模な人数に対し、58名の教師が指導にあたっています。全ての学習者が必要なものを与えられることを重要な方針とし、子どもたちの様々なニーズに応じて、各児童・生徒に個別の学習計画を準備するなど、非常にユニークな学習環境を提供しています。

校舎
イートンアカデミーでは小学生、中学生、高校生はそれぞれ登校時間が異なり、児童・生徒の95パーセントはスクールバスで学校に通います。授業は午前8時半頃から午後3時15分頃まで、水曜日のみ午後2時で終わります。授業は50分で昼食時間を含めて8時限あります。一般的なアメリカの学校と異なり、冬休みがありません。
放課後は、美術部、グリークラブや、他の高校の著名な功績を学習する「National Honor Society」クラブ等、様々な活動が行われています。

リラックスした姿勢で授業を受ける子どもたち
広大な土地に6千平米以上の校舎を有し、施設としては体育館、講堂、給食室、図書館に加え、設備の充実した校庭を備えています。また、デトロイト圏の様々な教師をトレーニングする「教師トレーニングセンター」があることも特徴です。

イートンアカデミーの遊び場
授業内容
クラスには、様々な課題を持った生徒に対して、そのニーズに応じた設備が用意され、生徒と教職員の全員がiPadを持ち、コンピューター、スマートボードなど様々な補助的学習教材を活用した授業が行われています。
必須カリキュラムは、
(1)能動的リスニング、二次的認知、組織学、問題解決といった学習の基礎、
(2)読み、書き、聞き取りおよび話し方といった識字基礎学習、
(3)児童・生徒に必要な才能教育、
(4)自分と周りの世界との関係についての自己実現の認識、の四部から構成されています。
また、課外授業として、校外の児童・生徒も含め、1~12年生の児童・生徒誰でも参加できる特別な個人指導プログラムが実施されています。
イートンアカデミーに通う人たち
イートンアカデミーでは複雑な社会を反映した環境の下で、実験的教育が進められています。教師は現状に満足せず、常によりよい教育のあり方を追求する熱意にあふれています。高校生のサミ・ラッセルさんは「皆が異なった考え方を持ち、各々が望むことを表現している」、アンナ・ムトンさんは「イートンは小さな家族みたい」と話してくれました。

高校で数学を教えるカイガー先生(左)、高校生アンナ・ムトンさんとサミ・ラッセルさん(右)
プリン校長は、日本の教育制度や学校と伝統との関係について興味をもち、日米間の生徒交流に大いに関心があるそうです。また、生徒たちは日本の進んだ技術に触れるとともに、日本について多くのことを学びたいと思っています。

イートンアカデミーの様々な受章
(2016年8月)
▶︎ 言語 -
主として
英語(
法律上の
定めはない)
学校の様子を見てみよう!