アメリカ合衆国
(United States of America)
米国にある学校を見てみよう!
デンバー編
デンバー市に2006年に開校
デンバー・センター・フォー・インターナショナル・スタディーズ(DCIS)は、コロラド州デンバー市にあり、公立の男女共学の中高一貫校です。2006年に開校した新しい学校で、6年生から12年生まで750人あまりが在学しています。
DCISがあるデンバー市は、雄大なロッキー山脈の麓にあるコロラド州の州都であり、ロッキーマウンテン地域の中心的な都市です。野球のコロラド・ロッキーズ、アメリカンフットボールのデンバー・ブロンコスをはじめとする数多くのプロ・スポーツのチームがあることでも知られています。また、日本の成田空港との間で直行便が運航されており,コロラド州は山形県と姉妹県州の交流を、デンバー市は岐阜県高山市と姉妹都市の交流を行っています。
デンバー・センター・フォー・インターナショナル・スタディーズ
(Denver Center for International Studies)

校門(左)、校舎(右)
DCISは、マグネット・スクールという種類の学校で、魅力的で特色のある教育を行い、学区外からの入学も可能なことが特徴です。DCISの生徒は、デンバー市内外から通っており、生徒たちは、徒歩や自転車をはじめ、スクールバス、バス、ライトレール(路面電車)、自動車など様々な交通手段で通学しています。卒業後はほとんどの生徒が大学へ進学しており、奨学金を得て進学する生徒もいます。
DCISの教育方針として、清廉、高い希望、多様性、共同文化、反映を基本概念に挙げています。また、DCISのミッションには、急速に変化する世界に関与し、多言語、異文化間で有能な人間を育成することにより、大学進学のための学生を養成することが謳われています。

生徒たち
授業は、午前7時50分から午後2時55分まで行われており、曜日によって時間割が異なります。月曜日はホワイトデーで各授業が50分です。火・木曜日はブルーデー、水・金曜日はグリーンデーでそれぞれ各授業が90分です。また、水曜日の最初の授業は、ホームルームです。金曜日は生徒会が運営する全校集会があります。長期休業は、夏休みが11週間、感謝祭(Thanks Giving Day(11月の第4木曜日))がある週の1週間、冬休みが2週間、春休みが1週間程あります。

授業風景
授業内容
中学の授業は、英語、数学、科学、社会、演劇、美術、体育、外国語があります。高校の授業は、英語、数学、科学、社会、演劇、美術、外国語があります。また、DCISには特別支援学級も設置されています。
特徴的な授業として、8年生(中学)の社会科ではグローバル・サービス・ラーニング(GSL)の授業があり、各グループが人権について調査し、それを手助けする活動などをし、プレゼンテーションをします。また、11・12年生(高校)の社会科では、各自がテーマを見つけ、調査しプレゼンテーションをします。特に、11年生は、15枚にわたる論文の執筆が必要です。

学校生活
外国語の授業では、日本語、中国語、スペイン語、フランス語、イタリア語、ラコタ語(注:米国先住民部族の一つであるラコタ族によって話されている言語)があり、中学から履修できます。DCISでは約100名の生徒が日本語を選択し、勉強を行っており、日本に大変興味を持って学習を進めています。校内には今までに日本に行った経験を持つ生徒が大勢います。
多様性と学びが広がる環境
さらに、Advanced Placement(AP)という大学レベルの授業が9年生から履修できるのもDCISの特徴です。
校内にはトラベルセンターも設けられ、海外からの留学生の受け入れを行うほか、海外へ留学する生徒の相談を受け付けています。

校内
DCISの生徒はとても個性豊かで、のびのびと学校生活を過ごしています。また、DCISには制服がありません。生徒会の活動としては、ホームカミング・フェニックスウイーク(卒業生の交流イベント)、プロムダンス(舞踏会)、毎週のスクール・コミュニティー・ミーティングなどが盛んです。学校には教員のほかに、学校カウンセラー、臨床心理士、ソーシャル・ワーカーが配置されており、生徒の悩みや相談にのってもらえるなど、安心して勉学に取り組める環境が整っています。
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