アルゼンチン共和国
(Argentine Republic)
アルゼンチンにある学校を見てみよう!

アルゼンチンは、日本から見れば地球儀の反対側に位置する南米の国で、日本とは季節も真逆ですが、アルゼンチン・タンゴやアルゼンチン産ワイン及びサッカー選手の活躍などは、日本でもよく知られているのではないでしょうか。
アルゼンチンの教育制度はどうなっているんだろう?
アルゼンチンでは小学校で7年間、中学・高等学校で5年間の教育を受けますが、地域によっては、小学校6年間、中学・高等学校6年間の場合もあり、また技術系の高等学校では在学期間が1年長くなります。
第9小学校『日本』(Escuela Nro. 9 “Japón”)
今回訪れたのは、アルゼンチンの首都ブエノスアイレス市内にある公立小学校「第9小学校『日本』」です。1年生から7年生までの118名の児童が、8時20分から16時20分まで各学年の教室で、算数、国語、理科、社会、音楽、美術などの授業をうけています。12時から13時までの給食の時間や、休み時間は、低学年と高学年の2グループに分かれての交代制です。休み時間には、オープンスペースにある遊具で友だちと遊んだり、大きなクッションが置いてある図書館に行って本を読んだりして過ごします。



学校の名前『日本』にちなんで、校内には、日本国旗を使ったデコレーションやひな人形が飾られていました。また、3年生の教室では、音楽の時間に習った「七夕」の歌を歌ってくれました。課外授業として、ブエノスアイレス市から派遣された講師の先生が、折り紙や俳句のワークショップを行うこともあるそうです。

飾りがありました。
また、日本の文化だけでなく、文化の多様性についても学ぶ機会を設けているとのことで、廊下には、児童と先生が一緒に作成した多様性を題材にした絵や、お面が展示されていました。トイレのドアにも、かわいらしい絵がかいてあるのは、校舎のすべての場所を大切にし、落書きを防止するという意味が込められています。


授業の様子
今回の訪問中には、5年生の児童たちが、学校生活や日常生活について、お話ししてくれました。
授業の中では、「算数、歴史、国語(スペイン語)の授業が楽しい」、「音楽や美術の時間も好きだ」、「英語は難しい」という声もありましたが、皆楽しそうに授業を受けていました。最近の授業では、日本のお寺やだるまについても勉強したそうです。

教育の現場にテクノロジーを取り入れることも、この学校の教育方針の1つです。通常授業のほかに、児童たちが書いた物語に、AIで絵を入れて動画を作成したり、授業で習った題材に沿ってビデオゲームを作成するワークショップの機会もあります。3年生が、先生と一緒に、絵や台本の作成から、音声の吹き込みまで、全て自分たちで作成した太陽系の惑星に関するストップモーションは、コンテストで1位を受賞するほどの出来栄えです。

ストップモーション

児童たちの日常生活
放課後は、おやつを食べて友だちと遊んだり、英語、ダンス、スポーツ、アートの教室に通ったりと、過ごし方は様々です。授業のない週末は、家族と過ごしたり、散歩や買い物に出かけることも多いようです。ビデオゲームや趣味の時間にあてる児童も多く、中には「映画を見ながら、夜更かしをする」ことを楽しみにしている児童もいます。
日本のキャラクターがついた文房具やシール帳を見せてくれる児童もおり、皆日本のアニメ、寿司をはじめとする和食、音楽などに関心をもっているようでした。また、日本のイメージについて質問してみたところ、「安全な国」、「道がきれいな国」という答えが多く、中には「最先端技術の国であり、犬型ロボットもあると聞いた」「自然が豊かな国で、桜をはじめとする木がたくさんある風景を見たことがある」と話してくれる児童もいました。

色やデザインは、児童たちが投票して決めます。
学校の様子を見てみよう!