国際保健

令和6年2月22日

国際連合(国際保健関連)

 日本は国連の場においてもUHCの主流化の議論に長年貢献してきました。国連総会における国際保健関連のハイレベル会合及び関連会合については以下のとおりです。
 直近の2023年9月の国連総会ハイレベルウィークにおける、サイドイベントを含めた国際保健関係の会合及び成果については、こちらを御覧下さい。

(1)ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)ハイレベル会合

 国連総会ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)ハイレベル会合は、2019年9月に初めて開催された、国連における首脳級の会合です。同会合の開催の実現に向けたプロセスでは、日本は2017年12月に東京において「UHCフォーラム2017」を世界銀行、世界保健機関(WHO)、国連児童基金(UNICEF)等との共催し、またUHCフレンズグループの共同議長を務め議論を主導するなどして、UHC推進のモメンタムを強化し、UHCハイレベル会合の実現に貢献しました。
 2019年9月の第1回UHCハイレベル会合では、2030年までに全ての人々に基礎的医療を提供すること、医療費支払いによる貧困を根絶すること等の目標を含む政治宣言採択に貢献しました。
 2023年9月の第1回UHCハイレベル会合では、岸田文雄内閣総理大臣が出席し、日本として2030年までに途上国を含む世界全体がUHCを達成できるよう、国際社会の取組をさらにリードしていく決意を表明しました。

(2)パンデミックへの予防・備え・対応(PPR)に関するハイレベル会合

 新型コロナ・パンデミックでは、世界的な健康危機に関する国際保健の体制の構築・強化、特に国際規範強化、ガバナンスが教訓とされました。これを受け、2023年9月に国連総会パンデミックへの予防・備え・対応(PPR)に関するハイレベル会合が初めて開催されました。同会合では、上川外務大臣が出席し、日本がPPR強化に積極的に取り組む姿勢を改めて国際社会に示しました。日本は、健康安全保障に資するグローバルヘルス・アーキテクチャーの構築に貢献し、パンデミックを含む公衆衛生危機に対するPPR(予防・備え・対応)を強化することを目標とし、議論を主導しています。

(3)結核に関するハイレベル会合

 結核に関する国連ハイレベル会合は、2018年9月26日に結核を議題とするものとしては初めて開催された、国連における首脳級の会合です。2023年9月22日に開催された第2回ハイレベル会合は「特に予防・検査・治療・ケアに対する公平なアクセスを確保することで、世界的な結核の流行を迅速に収束させるために、科学、資金提供、イノベーションおよびそれらの恩恵を推進する」をテーマとして実施されました。

(4)UHCフレンズグループ

 UHCフレンズグループは、国連総会UHCハイレベル会合及びSDG目標である2030年までの世界でのUHC達成に向け、国連加盟国における機運を高め理解を深めるため、日本が主導し2018年12月に設置された、国連をベースとした有志国グループです。

  • メンバー:国連加盟国のうち65を超える国・地域が参加。設立当初のメンバーは日本、ブラジル、フランス、ガーナ、ハンガリー、南アフリカ、タイ。
  • 過去の閣僚級会合:2020年10月、2021年9月に実施。いずれも、茂木外務大臣(当時)が共催。

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