アフリカ開発会議(TICAD)
モザンビーク、マラウイ、ザンビアに対する広域オファー型協力「ナカラ回廊開発によるグローバル・サプライチェーンの強靭化」の立ち上げ
令和7年8月20日
本20日、石破茂内閣総理大臣は、第9回アフリカ開発会議(TICAD 9)の機会に、モザンビーク、マラウイ、ザンビアに対する広域オファー型協力「ナカラ回廊開発によるグローバル・サプライチェーンの強靭化」を立ち上げることを発表しました。
- ナカラ回廊はアフリカ南東部に位置し、内陸国のザンビア、マラウイからモザンビークのナカラ港を経てインド洋とつながる国際回廊です。我が国は、円借款によるナカラ港整備事業(2023年10月完工)を始め、これまでナカラ回廊の開発を支援してきています。ナカラ港の貨物取扱量は年々増加しており、南部アフリカの輸送ルートとしてのナカラ回廊の重要性が一層高まっている一方、同回廊のさらなる活用のためには、内陸部との連結性の向上が課題となっています。また、ナカラ回廊周辺地域は、豊富な鉱物資源と農耕可能地に恵まれており、そのポテンシャルを十分に活用するために、鉱物資源探査・採掘の技術水準や農業生産性の向上が期待されています。
- 今般立ち上げるオファー型協力は、ナカラ回廊地域の輸送インフラ整備・強化及び産業振興を図り、域内の連結性強化によりナカラ回廊の鉱物資源等の輸送ルートとしての価値を高め、同地域への投資促進や雇用創出により持続的な発展を実現することを通じて、我が国の各種資源に係るグローバル・サプライチェーンを強靱化することを目的とするものです。
- 我が国は、「インド洋・アフリカ経済圏イニシアティブ」の下、アフリカ域外の第三国とも連携しつつ、民間企業、国際機関、市民社会等を始めとする様々な関係者のアイデアも活かしながら、ナカラ回廊開発を進め、モザンビーク、マラウイ及びザンビアとの関係を更に進展させていく考えです。