※NGO:非政府組織(Non-Governmental Organizations)
教員研修への協力
教科書を学校に配布しても、教員が生徒に自習をさせたり、副読本を配布しても十分に使いこなせない例がある。教員にすれば、次から次へと教材やプログラムが持ち込まれ、戸惑うことだろう。重要なのは、教育の担い手である教員の動機付けであり、それを導くのが研修だ。
NGOが教員研修に関わることは、教育の現場に、教授法やカリキュラムに、教育政策に、より一歩踏み込むことであり、政策への提言ともなるからだ。そのため、教材の配布や開発といった教育現場での活動経験を通じて状況を把握し、教育行政の合意を得て初めて実施が可能となる。教育行政との信頼関係を築き、行政官や現場責任者(校長など)と問題意識を共有する。それらを踏まえ、課題の解決への議論をともにする中で、研修内容を立案していくことができる。